活動記録

プログラム当日の様子や概要などをハートフルコーチがお伝えします

第14回泣き笑い日記オンライン・ホッとカフェ


5月21日(日)に、チームRB主催「第14回泣き笑い日記 春のオンライン・ホッとカフェ」を開催いたしました。
ホッとカフェは「ハートフルコーチの泣き笑い日記」の読者の「もうちょっと聞きたい」「この話、私も誰かと語りたい」を叶え、執筆者と読者が直接語り合える場です。
今回はハートフルコーチを含め、参加者計14名での開催となりました。

第14回の題材となったのは、秋岡美奈子さんの「働くこと育てること」(2月24日掲載)です。この日記は、秋岡さんにとって大事な要素である「仕事」と「子育て」を両立する中で、心が揺れ動いていた時期から、「今の決意」に至るまでが綴られています。
カフェでは、仕事と子育てのバランスや両立への焦り、誰もが抱く罪悪感についてなど、読者からの様々な質問に答える秋岡さんが、「働くことと育てることを、混然一体として取り込み続ける人生を楽しもう」と決意するまでの心の内を、自ら紐解いてくれました。それにより、参加者一人ひとりが「自分にとって働くとはなにか」「自分が一番大切にしたいことは何か」を考え、語り合うことができました。

まず、秋岡さんが日記を要約し「仕事と子育て」で抱いた様々な思いを話してくれました。
仕事をすることで、子どもに寂しい思いをさせるのではないか? 心の発育に悪影響はない? という三歳児神話にさいなまれたこと。仕事の疲れで感情をぶつけてしまった時の罪悪感。それでも、「あなた達のために仕事を諦めた」とは絶対に言いたくない思いの根源。そして「ママは、ママがやりたいことをやればいいんだよ」と背中を押してくれた4年前の息子さんからの言葉・・・。
とても晴れやかに生き生きと話す、この日の秋岡さんには、自分らしく生きるための揺るぎない自信が満ちあふれていました。

参加者もそんな秋岡さんに感化され、自分自身の経験や思いと重ねながら「もっと聞きたい!」気持ちが膨らみました。
次々と出てくる読者からの質問は、まるで秋岡さんが揺れ動いていた時期へとタイムトラベルさせたかのようでした。そして、様々な質問を順序良く丁寧に回答してくれた秋岡さんもまた、当時を振り返ることで、今の決意を改めて確信しているように見えました。
あの時の息子さんの言葉は「今も新しい仕事への挑戦を後押ししている」という話から、カフェは「子どもと仕事の話をしていますか?」「子どもにどんな姿を見せたいですか?」と進み、最後は「働きながら子育てをする中で大切にしたいこと」を、一人ひとり考えました。

私も仕事と子育ての狭間で罪悪感にさいなまれた時期がありました。それは私の場合、母親はこうあるべきとか、自分だけが持っている良き母親像に達していない、という思いから生まれたものでした。
ではこの時子どもはどう思っているか? というと、母親が働いているかいないか、などどうでもよくて、「今のママは自分らしく生きていない」でした。当時小4の私の息子も、母親の背中を見てそんな話をしてくれました。

この時、「自分で勝手に罪悪感を生み出していた」と思った私は、まわりで働きながら子育てをする母親たちに、「罪悪感なんて持つ必要はないよ」と話していました。
でも今回のカフェで、「子どもも仕事も大切だからこそ悩むし、大事なものがあるから罪悪感も生まれる、罪悪感は持って良い!」と、参加者みんなで考えることができたのです。この時、目の前がパッと明るくなり、心が軽くなったのは私だけではないでしょう。
「持たなくて良い」より「持って良い」の方が、遙かに前向きに捉えられます。この場にいた誰もが、清々しい笑顔だったのが印象的でした。
私も今は、子育てと仕事で悩むことはなくなりましたが、子育てをしながらでも働きやすい職場環境を作り、私が子育て中に助けてもらった恩を、これからの母親たちに返していきたい。その姿を自分の子どもに見せていきたい、と思わせてくれたカフェでした。

次回の夏カフェは8月18日(金)20時からと、初の夜時間です。詳細が決まり次第ホームページ、Facebook、メーリングリスト等でご案内いたします。どうぞお楽しみに。

ハートフルコーチ・森屋弘美 





2023年05月30日(火) No.293 (会員チーム活動::チームRB)

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