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保育園から帰りたがらない

保育園から早く帰りたいのに時間がかかります。迎えに行くと「もっと遊ぶ」と言ってなかなか帰れません。仕事帰りのお迎えで、早く帰って家事もしたいのにイライラしてしまいます。いい声掛けはありますか?

約束を一緒に決める

親にとってお迎えの時間は、家事・育児をする第2ラウンド開始ですからイライラしてしまうお気持ちよくわかります。 うちの息子は保育園では、あまりぐずらずに帰っていましたが、週末に電車やバスを見に出けると帰りたくなくて、大変だったことを思い出しました。 そんな時どうしていたかなと思い出してみると、王道ですが、本人と相談して帰る時間や「〇〇が終わったら帰ろう」と約束を一緒に決めるとスムーズだったと思います。 泣くこともありましたが、帰りの電車で「ドクターイエロー見ちゃったねぇ」などと話して「また行こう」ってなりました。 毎日お迎えの時間がバトルになると、親子ともにストレスがたまるので少し長い目でみて家でゆっくりできるときに「今日は最後に遊んでたのは何が楽しかったの?」と帰り間際の遊びや残りたかった理由を聞いて、 一度その楽しかった気持ちを聞いてみたらどうでしょうか。楽しい気持ちも受け入れながら、親が夕方は忙しくて大変な理由も伝える。ただ一方的に毎日お迎えの時にしかられるより、よいのかなと思います。 毎日のお迎えタイムが親子ともに嫌な印象・思い出にならないように、子どもの気持ちも受け止めつつ、帰らないといけない理由も辛抱強く機嫌のよい時に伝えてみてほしいです。 そんなことしているうちに少しずつ成長していくのかなと思います。

「さあ、帰ろう」の儀式

夕方の忙しい時間帯に子どもが動いてくれなくて、イライラするお気持ち、よく分かります。 私の子どもも、保育園に迎えに行ってから園を出るまでに、とても時間がかかる子でした。 すぐに帰りたがらないのです。何をするかというと、全ての教室を順番に回り、先生ひとりひとりに挨拶をして回るのです。 最初は早く帰りたくてイライラしました。そして、私はその時間を楽しむことにしたのです。 私は子どもと一緒に教室をまわりました。普段は見ることが出来ない園での子どもの様子を見ることが出来ると思ったからです。 後から思うとあれは、子どもにとって「さあ帰ろう」の儀式だったのも知れません。 先生方が笑顔で子どもを受け入れてくれます。そして、連絡ノートには書かれていないその日の様子なども話してくれます。 結果、先生と子どもの成長を共有出来るその時間は、私にとって、子育てへの不安が少し軽くなる時間でもありました。 子どもがなかなか動いてくれないと困りますが、時には子どものことを知る時間と捉えてみるのもありかもしれません。

様々な方の協力を仰いで

大急ぎで帰って色々とやりたいことがあるのになかなか帰れない・・・昔の私が質問したのではないかと思うくらい、 かつてまったく同じことで悩んでいましたのでお気持ちは痛いほどわかります。 私も色々と情報を調べ、娘の思いを聞いたり、あきらめて少し遊ばせたり、帰ってからの楽しみを作ったりと、 思いつく限りの策を講じましたが、なかなかうまくいきませんでした。 ただ、そのなかで比較的効果があったように思うのは、保育士さんにお願いして、保育士さんが帰るときに 一緒に声をかけてもらうことでした。 先生によって、「先生と信号まで一緒に帰ろう?」とか「今日は保育園にお泊りしていく?」とか 「先生とハイタッチしたら帰ろうか?」とかあの手この手で声をかけてくれて本当に助かりました。 親ではない先生に言われると、少しは聞こうかなという気になったのかもしれません。 自分ひとりでうまくいかないときは、周りの方の協力を仰ぐのも手です。

タイミングが大事

保育園お迎えあるあるですよね。私も同様、仕事でヘトヘトなところにお迎えでさらにエネルギーを奪われていました。 そんなある日に気づいたことがあります。 保育園にお迎えに行ったときに先生と話しこんで、子どもが帰ろうと言うのに「ちょっと待って」ということが何度かありました。 子どもが帰るのを諦めて遊び始めたころに先生との話しが終わり、「帰るよ〜」と言う私。 その時子どもに「ちょっとまって~」と言われて、私も子どもと同じことをしていると思ったのです。 子どもからしたら、「お母さんが先生としゃべり出したら早く帰りたいのに帰れないよねー。」って保育園お迎えあるあるかも しれません。 それぞれが自分の時間で自分の大切なことを優先に動いています。 私にとっては先生との情報交換が優先、子どもにはその一瞬の遊びが優先なんだなと思いました。 それからは、こちらのタイミングの「帰ろう」を押しつけるばかりでなく、子どもの言うことも聞くようにしました。 子どもが3人いますので三人三様、うまくいかないこともありました。 けれど今思えば、これが子どもを1人の人として尊重することの第一歩だったかもしれません。

ポイント

保育園から帰りたがらない子どもの気持ち、いろいろあるでしょうね。 「遊び足りない」「もっと遊んでいたい」「帰ってもママと遊べない」 「ママのお迎え待っていたのにその気持ちわかってくれない」「バイバイがさみしい」。 他にも気持ちの切り替えができないというのもあるかもしれません。 当然ながら親は自分の都合で早く帰りたいと思うのですが、ちょっと立ち止まって子どもの気持ちを考えてみましょう。 早く早くと急かしても、結局時間がかかってしまうだけかもしれません。 子どもは一日親から離れて緊張した時間を過ごしています。 そのことを理解して、「〇〇ちゃんに会いたかった」と、まず優しくハグするのも効果的かもしれません。 「〇〇見ながら帰ろう」「今夜のデザートは△△だよ」と楽しみな声掛けがうまくいくかもしれません。 まずは、子どもの気持ちを大切に感じてみましょう。子どもは動きやすくなるかもしれません。