ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

怖いものは、怖いんだよね。


みなさん、こんにちは。東京の佐藤英子です。
お正月モードもすっかり消えて、新たな気持ちでお過ごしのことと思います。
新しい年が始まって、半月が過ぎようとしています。時が過ぎるのは早いものですね。そう考えると子どもの成長もあっという間なのでしょう。

今年成人式を迎える島さんの息子さんのお話しに、まだ7歳の我が息子にも訪れるであろう二十歳とは、いったいどんな感じなのだろう。きちんとした大人に成長しているかしら、と思わず、遠いけれどすぐに来てしまいそうな未来に想いが飛んでしまいました。

というのも最近の息子は、電車通学のおかげで、自分で考えて行動する力がついてきた一方で、家ではものすごい恐がりという一面があり、心配になることがあります。

時にその恐がり方が行き過ぎているように感じることがありました。
誰もいない部屋が怖いというのは理解できますが、同じ部屋で過ごしていても、何かの拍子に急に私のところに走ってきて抱きつくことが何度も。
突然抱きつかれるたびに驚いて何かあったのかを聞くと、息子は「すごく怖くなったの」としか言わないので、「ええ?電気もついているし、ママもこんな近くにいるのに、なんで?」と可笑しくて笑ってしまうこともしばしば。

とくに夜になると暗がりを恐れて、息子は私の後ろにくっついて過ごす有様。お風呂掃除や洗濯物を取り込んだりする時はもちろん、トイレにまでついてきます。まるで赤ちゃんの後追いのようです。

その様子があまりにも目に余ったので、こないだ、ついに「何が怖いのよ!こんな狭い家で怖がるなんて。小学生にもなって、おかしいよ」と、苛立ちながら声を荒げてしまいました。
それでも息子は、「わかってるよ…でもなんか説明できないけど、気配が怖いんだよ」と身体を寄せてきます。
「自分で勝手に怖いものを想像するからだよ。恐怖を勝手に自分でつくり出してんのよ。なんでも考え方しだいだよ」
息子にもっと強くなって欲しいという思いでいっぱいでした。
「でも、怖いもんは怖いんだからしょうがないじゃん!」
真顔で訴える息子の姿に、ふいに遠い昔の自分が重なりました。

そういえば私もそうだった。
暗い部屋のカーテンを閉めに行くのが恐ろしくて嫌だったことや、夜中に目が覚めると、お化けがいると思い込んで眠れなくなったこと。その度に母にすがりついても「なにも怖くなんかないわよ」と笑われて、余計に恐怖感が増したことを鮮明に思い出しました。
あの時、私はきっと自分の気持ちをわかってもらいたかったのだろう。
今更ながら息子の本当の気持ちに、はじめて気がつきました。

「そっか。すごく怖かったんだね」
「……」
「ママもあなたぐらいの頃、暗いところが怖かったのを、いま思い出した。お化けがいるって本気で信じてたし(笑)」
「……ママもあったの?」
「うん。すごく怖かった」
気持ちを受け止められたと感じたのか、息子の表情は少し明るくなりました。

その後も相変わらず私の後をくっついて離れない日々には変わりませんが、そのたびに「怖いんだね」と言ってあげると、息子は照れながらはにかみます。
男子なのに頼りなげで、ほんとに大丈夫か?!
と、ため息が出そうになりますが、13年後に立派な成人になることを信じて見守っていこうと思います。

そしてつい先日のこと。急に私の腕にしがみついて
「ママ、見える?ほら、あそこに人みたいのがいるんだよ」
「……!!」
部屋の片隅を指差す息子は、どうやら見えないものを感じる力があるようです。
そんな怖すぎること、言わないで!!
私のこの恐怖は、どうしたらいいんでしょうか。
そこまでは共有したくなかった!というのが正直なところです(涙)

では、次回は神奈川の杉本さんです。よろしくお願いいたします!

東京都/佐藤英子 





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