ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

家族写真


札幌のわたなべです。
豊田さんにとって子どもの受験は、親が“忍耐”を楽しむ時間なのですね。
そんなふうに考えると、毎日が明るく変わりますね〜。

さて、札幌も夏らしい日が増えてきました。
そんななか、我が家では先日、今年の家族写真を撮り終えました。これが終わると今年のノルマを達成したようなホッとした気分になります。

結婚以来数十年間、毎年家族で写真を撮っているのです。家族5人で写真屋さんへ出かけ、ちょっと緊張した面持ちで“今”を残してきました。たいてい普段着のまま写すのですが、入園、入学の際にはちょっとおめかしして主役の子がセンターに立つという暗黙の了解もできました。

また、時には写真屋さんのお姉さん達の計らいで、子ども達だけ七五三の衣装を借りて写したこともあります。普段着の親と、ドレス・タキシード姿の子ども達。ミスマッチが笑えます。

子ども達が中学生になった頃からは、とにかく5人が揃う日を見つけることが最重要課題となりました。3月が結婚記念日なので、そのあたりに撮影日を探すのですが、5人のスケジュールを合わせるのはなかなか難しく、とうとう今年は6月まで順延されてしまいました。

きっかけは、結婚式の写真を撮ってくれた写真屋さんが、「毎年撮ると良い思い出になるよ」と勧めてくれたからでした。1年後はお腹の大きな姿となり、2年後、家族は3人に。年を追うごとに家族が増え、子どもの成長も一目でわかるのが楽しくてやめられなくなりました。

友人は「子ども達に素晴らしい贈り物だよね」と言ってくれますが、私の中ではこの写真は“自分のため”です。実は夫婦揃って写真やビデオにマメではないのです。家族の行事でも旅行でも、大人も遊ぶのに夢中で写真を撮るのを忘れてしまいます。だから、我が家には末の子が生まれてからほとんどスナップ写真がありません。このことに気付いたときは焦りました。『やってしまった…』と。
しかし、すぐに家族写真があることに気が付き、(娘には将来何か言われそうですが、)自分にはこれで十分と思えました。写真を見ると撮影時の状況だけではなく、その年ごとの家族の様子がはっきりと思い出され、そしてそれを思い出す作業がまた楽しいものだと気付いたからです。
単に記録というだけではなく、1人で見ても、夫と見ても、家族みんなで見ても、いつでも楽しい時間を生み出せる貴重なものなのです。

そんなふうに考えているので、高校生だった息子達があまり協力的ではなかった時も『一緒に撮ってくれてありがとう』という気持ちで部活の空く日を待ち、「なんでこんなの撮るのさ…」と仏頂面で立っていても、『これも記念』と微笑んでいられました。反抗期で文句を言いながらでも、とりあえずそこにいてくれたことが嬉しかったのです。

今となっては、彼らにとってもお正月やお盆のお墓参りのような年中行事の一つになっているのかも知れません。「何着ればいいの?」と言いながら一緒に来てくれますし、堅さを残しつつも笑顔を見せてくれるようになりましたから。

今後3人とも家を出てしまったら今以上に日程調整が難しくなるでしょう。でも、運良く全員揃った時には写真を撮りに行こうと思います。できる限り続けたいという希望をみんなに話しておきました。
そして、いつかそれぞれが家庭を持つようになっても、一緒の写真が撮れたらこんな嬉しいことはないなあと夢見ていますが、残念ながらそれはまだまだ先の話になりそうです。

次は さいたまの斉藤さんです。よろしくお願いします。

北海道/渡辺寿子 





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