ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

みんなのおかげ


安村さんの日記を読んで、これだけは!とお子さんに教えてこられたことが花開き素晴らしいと思いました。お料理のアイデアもきっと3倍になって返ってくるのではと思うと、安村家の食卓をのぞいてみたくなりました。

埼玉の岩田です。

長女を出産し退院した日は、まるで誕生を祝福するかのようにたくさんの桜吹雪が舞っていました。あれから22度目の誕生日。
今年の長女の誕生日には父と母と娘たちと総勢5人が集まってみんなでお祝いすることができました。一人でやってきたように感じていた日々でしたが、実はたくさんの人の力を借りて今があるということに気付いたことを書こうと思います。

かつての私は、何かひとつのことに集中してしまうと他のことも目に入らなくなってしまうところがありました。
例えば夫の介護中には夫のためと思い、無農薬野菜や無添加食品が良いと聞けば食材を探し回りました。市場に出回っている食材では限界があり、ネットショッピングや出先で見つけた健康食品など、来る日も来る日も食事のことばかり考えていて、それを調理して食べる頃にはヘトヘトになっているような日々でしたが、ある意味それが妻としての使命のようにも感じていました。

「夫は何も言わなかったけれど、本当はどう思っていたのだろう」
「子どもたちや私の両親、夫のご両親、本当はどう思っていたのだろう」

私は、これが良いと思うと実行してみるのですが、果たしてそれが本当に相手にとって嬉しいことなのかと思うことが度々ありました。
自分がやりたいこと、そして相手の存在・・・なぜだか悶々とする日々でしたが、夫が亡くなりしばらくして人との関係をあらためて考えていたときに、ふと私の中に相手って存在していない?ということを自覚した瞬間がありました。

というよりも、相手が入る隙間を空けないようにしていたのです。相手がどんなふうに感じているかを聞いてしまったら、自分の思うようにできなくなってしまうのではと思ったり、自分に対してすごく怒っているんじゃないかと思ったり・・・など。特に自分がやりたいと思ったことに対してそう感じたのだと思いました。
それに気付いてから、「夫は、どう思っていたのだろう」とあらためて思います。

そうして迎えた今年の長女の誕生日。みんなで食卓を囲み、会話も弾むうたちに。母と次女が、夫と私が手術で家を空けていた頃のことを懐かしむように話してくれました。

夫が初めて手術をしたのは長女が小学校3年生と次女が小学校2年生でした。その後も何度も手術をしたのですが入院になるたびに、母が子どもたちのお世話に来てくれていました。
初めての入院の時の母の話です。
「子ども達を寝かしつけようとしたけど、二人で喧嘩をし始めてどうにも治まらなくて、困って3人で一緒に泣いたっけ」
母は笑いながら話してくれました。そしてまた思い出したように、
「二人で夜中にアニメ番組を見ようと相談していたみたいで、長女○○が次女△△を起こすけど全然起きなくて長女○○を怒っちゃったんだ。こんな時間に起こさなくていいよって」

もちろん長女はそんなことは、覚えていませんでした。
私はその話しを聞いて、子どもたちのことを考え一緒に泣いてくれる人がいて良かったと思いました。

そしてまた、次女からはこんな話しが・・・。
「私は、ママやパパの誕生日や記念日のことなんて全然考えていなかったのに、○○(長女)の方からいつもそろそろ○○の誕生日だけど何する?と聞いてくるんだよね。いつもパパやママのことを考えていてすごいなって思った」

長女が小学5年生の時、夫と私の結婚記念日に二人で人形劇をしてくれたのを覚えています。
ある時、ちょっとしたパーティーを開いてくれました。それが突然のことだったのと、子どもたちの私たちを労おうとする優しい気持ちがストレートに伝わり、嬉し涙が溢れてきたことを思い出しました。あれは長女の計らいだったのかと、感激しました。

当時、次女は小学3年生、絵や文章を書くことが大好きで、雑誌を作ってくれました。
家事の合間に次女の質問に何気なく答えていたのですが、それがあとになって、おもしろおかしく記事になっていました。インタビューってこんなに自然にできるもの? と驚きました。そこにはユーモアがたくさん詰まっていて、それまで張り詰めていた気持ちが解れたのを思い出します。次女は皆に明るく居て欲しかったとよく話していました。

それまで関心を持つこともなかった次女と母からの話を聞いて、自分の視野が少し広がり、当時の私は家族の誰とも繋がりを持てないでいたんだと思いました。
私の周りでは、みんながそれぞれ気持ちよく過ごせるように工夫を凝らしてくれていたことに気づけました。

よく次女からは、「自分だけが大変だと思わないでよね」と言われたこともありましたが、これらの話を知り、確かにそうだと思いました。
でもその時の私は本当に大変だった。でもみんなは大変だって言わないだけだったんだなぁと。

振り返るとあっという間だったけれど、私が自分の気持ちと向き合っている時間はとても長かったと思います。でも何も言わずに待っていてくれた家族や出会った方々に感謝の気持ちでいっぱいです。それからこのブログで綴らせていただくことで、自分をもっとよく理解するきっかけをいただきました。
拙い文章でしたが、お読みいただき本当にありがとうございました。

それでは渡海さんに最後のバトンを渡します。

埼玉県/岩田元子 



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〜第18回「泣き笑い日記 オンライン・ホッとカフェ」(春カフェ)のご案内〜

【日時】2024年5月25日(土)10:00〜12:00
【参加費】無料
【方法】オンライン(ZOOMを使用します)
【お申込み】
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今回のテーマは、「違いを知って認め合おう」。
取り上げる日記は、鈴木真理恵さんの

「ゴウに入ってはゴウに従え」
です。

異国ジャカルタに生活拠点を移した鈴木さんは、日本とは違う生活様式にイライラ・・・。ふと「なぜ?」と立ち止まり、異文化との向き合い方を見つけたことで、ストレスから解放されます。そしてその向き合い方は「相手が子どもや家族、自分でも同じでは?」と気付いたことが、この日記には記されています。

忙しい時や疲れている時ほどイライラしたり、相手に腹を立てたりしてしまいがちです。
でもそんな時こそ「あら?」と立ち止まり「なぜ?」の部分を解き明かしてみてはいかがでしょうか。
今回のホッとカフェは、そんな時間を作ります。鈴木さんのジャカルタでの様子をお聞きしながら、相手との違いを受け入れるために、自分ができる方法を見つけましょう。

前回までの様子はこちらでお読みいただけます。

お友達やご近所にお誘いいただける方がいらっしゃいましたら、ぜひご一緒に。
チーム一同、心からお待ちしています。

~ハートフルコミュニケーション チームRB~





2024年04月22日(月) No.668 (日記)

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