ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

いつもと違うアナウンス


佐藤さんからバトンを引き継ぎました、神奈川在住の杉本です。

赤ちゃんの時とは違って子供も少しずつ親の手を離れていくので、
時に私たちは見守るしかない、祈るしかないという事が増えてきますね。
子供とは、親だけでなく社会にも育てられながら、
色んな体験を経て成長していくのだなと、あらためて思いました。

さて今回は、朝の電車の中でのこと。
仕事で朝7時過ぎの電車に乗る時がありますが、本当にすごい混みようです。
かばんは空中で止まっているし、足の踏み場に困るし、
揺れるたびに隣の人から圧がかかるし。
おまけに昨今の蒸し暑さで、さらにイライラ度も増しているのか、
周りの方の表情もなんだか硬い感じがします。

そんなある朝。
満員の電車に何とか飛び乗って、ふう〜とため息をついていたら、
車掌さんのアナウンスが聞こえました。
「ん??なんだかいつもとちょっと違うな」と思う私。
「皆さん、おはようございます。毎日暑いですね。ご苦労様です」
という言葉から始まったからです。
そして「今日も〇○線をご利用いただきまして、有難うございます。この電車は○○行の・・・」と続きます。
アナウンスの文言はさほど変わらないのですが、
声の調子が柔らかく、トーンも少し高めで、丁寧さと誠実な感じがとても伝わってきます。
そして最初の言葉はあきらかに、この車掌さんのオリジナルです。

そして「お〜っ」と思ったのは、次のアナウンス。
「この先の○○駅から終点まで、ドアはすべて右側しか開きません。
どうぞお荷物など挟まれませんようにご注意ください」
確かに混んでいる電車だと、時々かばんや服の裾を挟まれてしまうお客さんもいます。
また乗り慣れていなければ、どちらのドアが開くかわからず、
逆のドアのそばにいたら降りる時に一苦労です。

優しい語り口と、相手の立場になって少し先を教えてくれる車掌さんの心使いに感心し、
苦痛な満員電車の時間が、ほっとできる時間へと変わりました。
この車掌さんは、「皆さん毎朝大変ですね。でもどうぞお気をつけて、今日も一日頑張ってください」
という「思い」をこめてアナウンスしてくださっているに違いない!
っと、まあ勝手な想像ですが、そんな風におもわずにはいられない私でした。

さて日常生活を振り返って見たら、私はまわりの人にどんな口調で
どんなことを思いながら話しているのでしょうか?
普段はあまり意識もしませんが、同じことを言うのでも、
そこに気持ちを込めるかどうかで随分違ってくると思います。

たとえば「いってらっしゃい」にどんな思いを込めるでしょう。
・楽しく過ごしてね・頑張れ〜・気を付けてね・お仕事ご苦労さま・・・などなど。
本当にそう思って言ったら、どんなふうに言えるかな?

決まり文句のように繰り返すのではなく、これからは「思い」を込めて言ってみよう。
その思いが伝わると、もしかしたら私が電車で体験したように、
なんともいえない心地よさと安心感を、周りの人に伝えることができるかもしれない。
そしてそれが、周囲の人と良好な関係を築くきっかけになるかもしれない。
暑い夏。心はちょうど良い加減で、ほんわか温かくなった朝でした。

さてお次は群馬のともどんです。夏バテしてませんか〜?

神奈川県/杉本真紀 




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