ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

「それって、どういう意味?」


いやぁ、無意識に曖昧なまま済ませていることって多いですね。
杉本さん、勉強になりました。

さて、今週は群馬のともどんがお届けします。

大学生になって4月から一人暮らしを始めた長男が、久しぶりに帰ってきました。5月の連休以来です。なぜかというと、先週末、町内会のソフトボール大会があって、その助っ人として急きょ呼び戻したからです。
この大会、18歳以上が出場可能なのですが、そもそも、町内の親睦が目的なので、ルール上40歳以上が3人以上試合に出ている必要があります。
今年で32回を数える伝統あるもので、今年は10チームがエントリー。
始まったころは、必要だったであろうさまざまなローカル・ルールなのですが、
今や我が町内のチームも、長男を除いた最年少が40歳という状況。
このままでは翌日の仕事に差支えが出てしまいます。
そこで、若い力が必要になったというわけです。

その長男が、迎えに行った車の中で思い出したように
「この前さぁ〜」
と話し始めました。彼によると、大学のクラスメイトと話をしていると、
ときどき話が通じないことがあるらしいのです。
私は内心『ニヤッ』※っとしながら「へぇ〜」と受け流します。

※ちなみに、群馬の人は基本的に一部の有名な方言を除いて、自分は標準語を話していると信じている人が多いです。自分も含めてですが。

先日もある会話の中で、友達とどこかへ出かける相談をしているときに、交通手段を確認する場面があったそうです。(カッコ内は発音です)

長男:「で、歩って行ぐの?」 (あるっていぐの?)
友人:「えっ?」
長男:『いかん! 「行ぐ」の「ぐ」は群馬弁かも?』
   「だから、歩って行くんですか?」
友人:「ええっ??」
長男:『しまった。まだ違うのか? えぇい正直に』
   「どこが解らないの?」
友人:「“あるって”てどういう意味?」
長男:「“あるって”って言わない? “歩いて”って意味なんだけど」
友人:「言わない」

そこで初めて「歩って」が群馬弁だと気づいたのだそうです。
「言われてみれば、ワープロで変換できないと思ってたんだよね、前から」
と長男。父はいつの間にかニヤニヤしながら話を聞いてました。

大学ともなると全国から学生が集まって来ていて、いろいろなバックグラウンド、様々な経験や文化を背負って来ているに違いありません。
方言もそのひとつ。
期せずして「じぇ、じぇ、じぇ〜」な体験をしたようです。

何気ない出来事ですが、こういう体験が、自分のフィルターともいえる文化に気づき、そして 他人にもそういう独自のフィルターが存在していることに気づくことになるんだろうなぁ。
『こうやって成長して行くんだぁ〜』と思うとニヤニヤせずにはいられないですね。

しかして、ソフトボールの試合の方は、ソフトボールという共通言語はローカルルールや年齢のギャップをものともぜず、若い力とベテランが力を合わせ見事優勝!
秋にある市の大会の地区代表に決まりました。
また、招集をかけなければ・・・。

では、次は明石のりえちゃんです。よろしく!

群馬県/長橋良智 





No. PASS