ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

親子円満のための、言葉がけ


梅雨明けが待ち遠しい、東京の佐藤です。
毎晩翌日の天気をチェックして、晴れならチャンス!とばかりに洗濯に精を出しています。

島さんのお嬢さんは、社会人になられたのですね。その自立した姿は、とても頼もしく感じました。親としてはこんな幸せなことはないと思います。
同時にまだ7歳の我が息子にも、やがて自分の足で歩く日が来ることを思うと、猛烈な寂しさに襲われてしまいました(苦笑)
そう遠くない未来に、子離れしている自分がいるといいのですが(汗)

さて、最近の息子は、相変わらず「学校に行きたくない」と口にこそしますが、朝が来れば、重いランドセルを背負って元気に出かけて行きます。そして放課後までめいっぱい遊び、帰りの電車では15分くらいうとうとして軽く身体を休めながら(笑)帰宅します。
毎日通学には片道1時間弱かけているせいか、疲れている様子は隠せません。時に家に帰ってきてもランドセルを背負ったまま背もたれがわりに、床に寝そべってぼーっとしていることがあります。

そんな時はしばらく放っておくのですが、いつまで経っても動こうとしない様子を見ているうちに、やらなければならないことが次々と頭に浮かんで、つい口出ししてしまいます。
「早く宿題やりなさい!」
「グズグズしていると、また寝る時間遅くなるよ」
言ってしまった後に毎回嫌な気分になるのですが、言わないと行動しない息子にイライラ。嫌気がさしてあえて何も言わないでいた時は、息子は寝る直前まで宿題をほったらかして、慌てて始める始末。
とくに夕方の時間は食事の支度に追われて、私自身にも余裕がありません。苛立ちが募って、余計に口うるさくなってしまいます。
なんだか今の私って、母そっくり…
私も子どもの頃は、母に四六時中「宿題やりなさい!」「勉強しなさい!」と言われて育ちました。人に言われて渋々やることのつまらなさといったら、今でも忘れられないほど。息子が自分と同じにならないよう、人一倍気をつけてきたはずなのにこの有様です。

子どもながらもやらなければいけないという認識があるからこそ、葛藤することはわかっているはずなのですが、つい目に入る息子の様子に自動的に反応して感情を爆発させてしまうのです。
これが毎日のことだと先が思いやられます。やがてやってくる受験期のことも考えると、ここはなんとしてでも息子が
「いまやろうと思ってたのに!(怒)」
ではなくて
「そろそろはじめよう」
と思えるようにしたい。

そこで自分だったら、他人にどう言われたらやりたくないことでも行動しようという気持ちになるのかを、いろいろと考えてみました。
結果出てきたのは「『やる』も『やらない』も自分で選んで決めたい」という強い気持ちでした。
ならば親が本人にどうするかを選択させて、行動を起こせる環境をつくればいいことに気がつきました。これぞ、まさにコーチングです。

さっそく私は、おやつを食べ終えてソファーでゴロゴロしている息子に声をかけました。
「ねえ、今日は宿題あるの?」
「…あるよー」
「やる?」
「うん、やるよぉ」
「そっか。何時頃からはじめる予定でいる?」
息子はゴロゴロしたまま「えー?」と気乗りしなさそうに言いながらも、時計をみてしばらく考え込みました。
「うーん。じゃあ5時からにする」
……おおっ!自分でちゃんと考えたじゃないの!
内心、息子の反応に驚きつつも、顔には出さずに
「了解!じゃあ晩ご飯は6時ぐらいにするね」と普段通りに言うと、
「やったぁ!それまで30分も遊べる」と息子は急に嬉しそうにソファーから立ち上がって、レゴブロックを広げはじめました。

果たして遊びに夢中になっている彼は、自分で決めた時間に宿題を始めるのかどうか半信半疑でした。
そして時計の針が5時を少し回った頃、口出ししそうになる気持ちをぐっと抑えて息子の様子を伺うと、彼はようやく時計に気づき
「あ、5時過ぎちゃってる!早かったなぁ…」と不満げでしたが、宿題の準備をはじめました。

……すっ、すごーい!(涙)
息子の変化に、彼に走りよって頭をぐちゃぐちゃになで回したくなるほど嬉しかったのですが、ここは平静を装って
「自分で決めたことを、ちゃんと守れたね。すごいぞ!」と言うと、
「あー、あと15分遅くすればよかった。けどしょうがない。決めちゃったし」と、諦めた様子で、宿題をはじめました。

これは本当に驚きでした。
声かけひとつで、こんなにも状況が変わるのですから、これまでの私は一体何をやっていたのでしょうか。息子の自主性を曇らせていたのは、ひょっとして私?母としての主体性が問われていることを痛感しました。

この流れがいつまで続くのか正直わかりません。でもそのつど息子が自分で考え、行動できるような声かけができたらいいなと思います。
そのためには、私も日々、勉強ってことですね(苦笑)

それでは、次回は神奈川の杉本さん。
杉本さんはいよいよ最終回ですね(涙)。最後のお話、とても楽しみです!

東京/佐藤英子 





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