ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

種をまく人


皆さんはじめまして。愛知県在住の児島まなみです。このリレーブログの新たな走者となりました。
時々足をもつらせながら、軽やかにとはいきませんが、楽しく走っていきます。どうぞよろしくお願いします。
先週の佐藤さんの日記を読みながら、美味しい匂いまでが我が家に届いてきましたよ!

私がハートフルコミュニケーションと出会ったのは今から5年ほど前のことです。ある時、ふと目を落とした新聞の記事で、『子どもの心のコーチング』(菅原裕子著)を知りました。
実際にその本を読んだのは、それからしばらく経ってから。施設と病院の入院を繰り返す母親の病院の付き添いをしていたときです。何も話せず、ただただベッドに横たわる母の隣で読みました。
その頃は、仕事も、母の事も、2人の娘らの事も、自分の学びも、何もかもが中途半端な気がしていました。中途半端ながら、心と体はやはり疲れていました。
そんな私の心に、その本の内容は、すーっと入って来ました。うなずくところ、えー! そーなの!? と驚くところ、反省するところ、様々な想いで最終章を読み終え、
最後の、その本のエピローグのような「ひびわれ壷」の寓話を読みました。

涙が止まりませんでした。
何もかもが中途半端で、時には、全てから逃避したいと思ったり、頑張れない自分を責めたり..。そんな全てを許された気がしました。
きっと、「ひびわれ壷」だけを読んでも、いい話だなぁ...くらいで終わっていたでしょう。
うなずいたり、驚いたり、反省したり・・・あの本を読んで、色々なことを感じ、考えた後に読んだことで、
「大丈夫だよ。」というひび割れ壷の優しいメッセージが、まさしく私への最高のプレゼントになったのだと思います。

このプレゼントを受け取ってからは、自分や家族、周りの人たちに、どんな種まきができるかな?と考えるようになりました。
全く性格の違う2人の娘たち。彼女らの良いところはたくさんありますが、ちょっとなぁ.…と思う「ひび割れ」もそれぞれあって、私はそこに、まぁ仕方ないか.…と目をつぶっていました。
でも目をつぶっていては、種がまけないことに気がつきました。
娘の一人はしっかり者に見えて案外うっかり者。色々なことをあらぬ勘違いして、ずっこけさせてくれます。
そんなうっかりさんを責めずに、どんな種がまけるかな?
優しいけれど気が小さくなにかと凹みやすいもう一人の娘。新しい環境に慣れることにも時間がかかり、小さなことで傷ついてしまいます。
そのしょんぼりさんにはどんな種をまける?

うっかりさんとは、「もう毎回笑わせてもらえて、お母さんホント楽しいわぁ!」と二人でお腹を抱えて笑い、
誰よりも人の傷みがわかるしょんぼりさんには、私が落ち込んでいる時、よく話を聞いてもらいます。
種をまくことは、うっかりさんを責めたり、しょんぼりさんに目をつぶるより、ずっと日頃の生活を楽しくします。
そして、相変わらずひび割れだらけの私自身にも、種をまき続けなければいけませんね。遅咲きの美しい花が、可憐に咲くことを信じています。

今では、ハートフルコミュニケーションでの学びと活動が、バタバタと忙しい私の毎日を、優しく温かくふちどっています。
これからも、心がホッとできるハートフルエッセンスをみつけ、皆さんにお届けしたいと思います。

それでは、新メンバーの堀さんにバトンタッチ。どんなパパぶりがうかがえるかな?

愛知県/児島まなみ






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