ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

息子の食べる条件


こんにちは。東京都の堀です。

児島さんの娘さんたちに対する愛情がひしひし伝わってきました。ご姉妹の違いを個性と認めてサポートするというのは、口で言うほど楽なものではなかったと思います。今、娘さんたちが自分らしさを大切にして生きていけるのも、娘さんへのサポート以外に、児島さん本人もご自身の個性としっかり向き合って来られたからではないかと感じました。

さて、今回も2歳4ヶ月になるイヤイヤ絶頂期の息子(さっくん)との奮闘記です。
息子は生まれてこの方、母乳以外の離乳食や普通食をほとんどまともに食べることがありませんでした(あっ!でもお菓子は食べています・・)。たまに食べるときも豆腐だけ、バナナだけ、というように偏りがあり、ここ数ヶ月は納豆ごはんがブームのようでそればっかりでした。食べる量もミニ茶碗に半分程度ですが、それでも毎日お外で元気よく遊べているので、ある意味、息子の燃費の良さに感心してしまうほどです。
しかし、健康診断のたびに成長曲線の基準を下回る結果を見せられると、そうも言ってられず、何とか他にも野菜やお肉なども食べてほしいと、いろいろチャレンジしました。大好きなアンパンマンのお箸やお皿を使わせてみたり、「いっぱいご飯食べてくれるとお父さん・お母さん嬉しいな」と親の気持ちを伝えてみたり。でも、私も妻も自分の時間に追われているときは追い打ちをかけるように「もっと早く食べなさい」と急かしてしまって、しまいには「ヤーダー、これで(食べものを手に持って)遊ぶの〜」と暴れ出す始末です。

ところが最近、保育園の給食に出たキャベツの千切りをおかわりするという出来事が起きました。「さっくんいっぱい食べたんだねー!すごいねー!」と言うと、いつになく誇らしげです。
その翌日、我が家でもキャベツの千切りを夕飯に出してみました。
すると突然、息子が私に「さっくん、いっぱい食べるとお父さん嬉しい?」と聞いてきたので、「うん、いっぱい食べてくれるとお父さん嬉しいよ」と伝えると、お口いっぱいにキャベツの千切りを食べ始めたのです。あまりの嬉しさに食べるのも忘れて「お父さん嬉しい〜!!」と、さっくんをいっぱい抱っこしちゃいました。

しかしなぜ突然、息子は私に「いっぱい食べると嬉しい?」と聞いてきたのか。なぜ保育園で急にキャベツの千切りを食べるようになったのか疑問に思い、保育園の連絡帳を読み返してみました。すると保育士さんが最近、昼食時に「たくさん食べるとママとパパ喜ぶよ〜、と伝える日はよく食べています」と、コメントしてくれていたのです。だから息子は私にそう聞いてきたのかと腑に落ちました。

これまでも食事のたびに親の気持ちを伝えてきたつもりしたが、どうやら息子の耳には届いていなかったようです。
あとになって保育士さんから聞いた話では、子どもがなかなかご飯を食べないときは、いろいろ工夫しているそうです。例えば、食べ物に関係する歌を歌ったり、絵本を読み聞かせるなどして子どもが乗ってくると、ひと口パクっといくので、食べたときにはたくさん褒めるそうです。
私も妻も親の気持ちを伝えることばかりに気をとられ、食事の楽しさや、ひと口・ふた口でも食べてくれたときの喜びをあまり伝えていなかったことに気づきました。もっと食べてほしいという思いが強く、素直に喜べなかったからだと思います。

その後は、「千切り」というキーワードが「お父さん・お母さんが喜ぶ」を連想するらしく、お肉の千切り・トマトの千切りといった具合に遊び感覚で差し出すと、「お父さん喜ぶ」と言いながら、たくさん食べてくれるようになりました。
私たち大人は単にお腹がへれば食べられますが、2歳児のさっくんはそれにプラスして食事の楽しさや、お父さん・お母さんの喜ぶ笑顔が必要だったのです。
これからもさっくんのイヤイヤにほどよく付き合いながら、親子で楽しい食卓をつくっていきたいと思います!

さて、次は植松さんにバトンをお渡ししますね。
今度はどんなお話しが聞けるのか楽しみです。

東京都/堀 善雅





                                     

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