家族と心地良く暮らすために
こんにちは。櫻井です。
くりちゃんは、ご両親の気質に応じて働きかけを工夫しているのですね。
私も、大切な家族とはいつも心地良く暮らしたいと思っています。
そのために、私は時々楽しい工夫をしています。
ある日、夕食を作っていた時のこと。
この日のメニューはポトフ。大ぶりに切った野菜とソーセージを鍋に入れ、ひたひたに
水を注ぎ、風味づけに月桂樹の葉を1枚浮かべました。
さて、味の決め手のコンソメを・・・と思いきやコンソメの箱は空っぽ!!(ひぇ〜〜、どうしよう!)とびっくり&大慌ての私。
外はすでに暗く買いに行くには、夕食の時間が迫っています。
(ええい!今日はソーセージと野菜の旨み+塩コショウで勝負だわ!)と決め、いつもより念入りにコトコト・・・と煮込んでみたものの、何となく心もとない薄味にしかなりません。
さて、どうしたものか?と考えたあげく、ひと工夫して夫と息子にポトフを紹介してみました。
「みなさん! 今日は、冬野菜が持っている旨みを楽しむために、あえて!薄味に仕上げてみました。ゆっくり、じっくり味わってみてね!」と、満面の笑みを添えて。
すると、夫も息子もすぐに熱々のポトフを一口味わい、
「ほ〜、なるほど。薄味だと玉ねぎの甘みがよくわかるんだな。」
「よく煮込んであるね〜。いつもよりも柔らかくてうまい!」などと、食レポさながらです。
「でしょ! 冬野菜って優しい味だよね。」と私。
3人でふうふういいながら薄味ポトフを、おかわりまでして食べ上げました。
私は、後片付けをしながら、(やるじゃん! 私)とガッツポーズです。
そして(次も、コンソメ無しでいけるんじゃない?)と思ったのは言うまでもありません。
また忙しい家族に、これはぜひ!と頼みごとをしたい時も、楽しい工夫の出番です。
言い出すタイミング、言葉づかい、雰囲気作りなど、どんな工夫をすれば、
家族がご機嫌に引き受けてくれるかしら?と考えます。
その工夫が功を奏し快く引き受けてくれた時は、
(やるじゃん、私!)と自画自賛。ストレスフリーでミッション終了です。
先日、今春社会デビューする長男が、ほろ酔い気分で、
「いや〜〜浪人中は、母さんが明るくて助かったよ」と話してくれました。
自分の状況で家が暗くなりがちな時、いつも通り『明るく元気なおばちゃん』だった私が救いだったと。
当時、暗い表情の彼を見守る心中は、決して穏やかではなく、
毎日「大丈夫なの?」と言いたい気持ちを、ため息と一緒に何度も飲み込んでいまし
た。
しかし、私がいくら心配しても彼の不安が無くなるわけではありません。
私の役目は、彼と一緒に不安になる事ではなく、彼が少しでも笑顔になれるようサポートすることと思いなおし、
それなら、いつもどおり『明るく元気なおばちゃん』でいようと思ったのです。
息子の言葉を聞き、悩んでいた彼を言葉ではなく自分のあり様でサポートできたことが、親としてとても嬉しかったです。
穏やかなホームドラマか、はたまた喜劇か?家族が心地良い場を作るために
これからも、楽しい工夫を続けようと思います。
藤野さん、お元気ですか? バトンをどうぞよろしくお願いします。
新潟県/櫻井美奈子
2017年02月06日(月)
No.287
(日記)