ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

抱っこしてるのよ〜♪


今年の秋はとっても短く、あっという間に冬になってしまったな…と思っている京都の秋田です。
南村さんが娘さんと背中をかきっこしている姿を思い浮かべながら、ふっと蘇ったある記憶。

自分の一番幼い頃の記憶っていつごろのどうのような記憶ですか?

私は「落ち着いた赤色のビロードのしなやかな肌触りとかすかに香る自分の匂い」です。
私は母や祖母によくおんぶしてもらってまして。落ち着いた赤色はおんぶ紐の色。ビロードの肌触りは大好きでよく手で触ったり、顔を押し付けたり。挙句の果てにはナメナメしたりしていたので、自分の匂いが染み付いてました。かすかに香るどころではないですね ( 笑 )。

その大好きなおんぶ紐でおんぶされるのが大好きで。おんぶ紐に触れる。母や祖母の背中のあったかさを感じられる。そして、その肩ごしに見える風景が大好きでした。

今、何してるのかな。掃除かな。ご近所の誰と話しているのかな。トントントン♪と規則正しいリズムで奏でられる包丁の音や炒め物の音。何作っているのかな。
今思えば、肩ごしに見える景色が早くから社会性や想像力を養ってくれていたのかもしれません。

自分にはそういう記憶がありながら、自分の子どもたちにはあまりおんぶはしてあげられませんでした。
正しい抱っこ紐おんぶ紐の使い方を知らなかったので、すぐに肩が痛くなったり、腰が痛くなったりしてしまったからです。
今は、一本紐で自分の身体にフィットするおんぶの仕方を教えるぐらいなんですけどね。

そんなこともあって、自分の子育てではもっぱら素手で抱っこしていました。
長女はもうよく泣く子で。
ず〜っと、ず〜っと、ず〜っと泣いていたという記憶しかありません ( 笑 )。
座ったらダメ、寝かせてもダメ。とにかく立ったまま抱っこしてないと泣くという。
「泣きたいのはママのほうなのよ〜」
と思いながら、ある日ふとある歌を口ずさんでいました。

童謡の「七つの子」
「からすなぜ泣くの からすは山に かわいいななつの子があるからよ♪」
この歌を替え歌で歌っていたのです。

「○○○なぜ泣くの ○○○は甘えんぼ〜 いつもママに抱っこしてるのよ〜♪」

すると、ニコニコと機嫌いいじゃないですか。
針の飛んだレコードのように(古い!笑)、リピートして歌ってました。

今思えば、「なんで泣くの〜。寝て〜。どうしたらいいの〜。」など思いながら抱っこしていても私の怨念のような気が伝わって、泣くことしかできなかったのかもしれません。
それが歌を歌うことによって、私も自分が癒され無心になれたから、子どもも機嫌よくいられたのかもしれません。

子ども三人ともに幼い頃はよく歌ってました。
歌の終わりに膝を曲げて上下の落差をつけたり、 10 センチぐらい落としてみたりするとキャッキャとはしゃいだり。男の子は成長してくると私の腰に足を巻きつけて足元までひっくり返ったり。

「七つの子」の替え歌は私と子どもを癒し、絆を深め、成長を感じさせてくれる大切な歌となりました。大学、高校、中学生に成長した三人もよく覚えていて、歌も歌えます。
「いつもママに『抱っこしてるのよ〜♪』のタイミングで『ヒュ〜♪』って言って手を離し、クルッとひっくり返ったのが楽しかったわ〜」

もう子どもに「七つの子」の替え歌を歌うことはないけれど、いつか孫に歌ったり、話してあげられることを楽しみにしていたいと思います。

さて、次は松下さんです。
今回はどんなお話が聞けるかな? 楽しみにしていますね。

京都府/秋田裕子 







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