ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

子ども手芸Cafe


雪の新潟から新年初のこんにちは。櫻井です。
森屋さんが見つけた親の立ち位置は、きっとこれからのお嬢さんと森屋さん、
お互いにとって心地良い関係を紡いでくれることでしょうね。

私は、家族の中で紅一点。娘はおらず息子2人です。
「娘と過ごす」 この魅力的なフレーズ! 長年私は憧れておりました。
ささやかな願望をかなえる為の苦肉の策、(いないものは、借りちゃおう!)と
3年前から自宅で『子ども手芸Cafe』を始め、女の子たちと過ごしています。
小学生と過ごす時間は、私の想像をはるかに超えたおもしろさと愛らしさがいっぱいです。
例えば、A子ちゃんの担任の先生が、転勤後今度はB子ちゃんの担任になった時は、
二人で先生の情報交換を嬉々として楽しんでいました。

また、この場が時として子どもたちにとっての気づきの機会になることもあります。
「ここは、角(つの)しばりにするんだよ。」と玉止めの説明をした時のことです。
「角? うちのお母さん、時々角でるよ! 宿題しない時とか。」とA子ちゃん。
すると、他の子がいっせいに、
「え〜どうして宿題しないの」「宿題しなきゃダメじゃん」「信じられない!」と反応。
そのあまりの勢いの強さにたじろぐA子ちゃん。その顔には、はっきりと
(宿題ってしなきゃダメなんだ。だからお母さん角だしてたんだ・・・)と書いてありました。
友達との何気ない会話から、宿題をすることの大切さに気づいたA子ちゃんでした。

年齢を問わず子ども達は皆、他の子の作品の良い所を真似したり、悪戦苦闘しながら
その子らしさがあふれた素敵な作品を作り上げます。夕方迎えに来たお母さんの
「わぁ! 本当にこれ自分で作ったの?」
と、目をまるくして驚く顔を前に、少しはにかみながらも子ども達はご満悦。
この笑顔が自信となり、子ども達の心に積み重なっていく様子が見えるようです。
「私ができないと思い込んでいただけだったんですね」と、作品を手に
お母さん達は私にささやきます。
この言葉は、子どもの「出来る」を見つけて「伸ばす」役目でありたいと思っている私を、
達成感と幸福感で満たします。
 
手芸Caféで私は、様々な子どもの心模様に出会います。それは私にとってすべて気づきであり学びです。
親の知らない子どもの顔、思い、体験は、私が独り占めするには、もったいないものばかり。
「最近、お母さんと手つないで寝てないな〜」と、ぽそっとこぼした一言を
お母さんにこっそり伝えた時もありました。
すると「そういえば、弟に目が行きがちでした。今夜早速、手をつないで寝ます」とお母さん。
こんな風に、子どもの様子を親御さんにお伝えすることで、家庭での働きかけのヒントにしていただけたら・・・とも思っています。

親の見ていないところでも、様々なことを体験し感じ考えて成長している子どもたち。
それを垣間見ることができる役得を使って、これからも親御さんと子ども達を結ぶ黒子おばちゃんとして、子どもたちを見守っていきたいと思います。
鼻歌交じりにホワイトボードいっぱいに書いた恋愛ソングの歌詞を、
「うわぁ〜!ママが迎えに来る!早く消さなくちゃ!!」と焦りまくりのC子ちゃん。
これは、ママには内緒にしてあげるよ〜〜。

今年初のバトンを千葉の藤野さんにトスします。今年も藤野節を楽しみにしていますね。

新潟県/櫻井美奈子 





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