ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

心の中のもう一人の私


こんにちは。櫻井です。森屋さんのお話を読みながら、お嬢さんの横で丁寧に気持ちを受け止めている森屋さんの優しい笑顔が目に浮かびました。
そんな親の存在は、子どもにとってどんなにありがたいことでしょう。

さて今日は、心の中のもう一人の私についてつぶやいてみようと思います。 
(私は、B子と呼んでいます。)
B子は、私の一番の理解者。私が落ち込んでいる時は、普段の頑張りを認めながら、優しく愚痴も聞いてくれます。
実は私、元来愚痴を口にするのを良しとしない性質なので、
あまり弱音は吐きません。ですが、B子には、ありのままの自分の弱さを見せることができます。

これまでで、一番B子のお世話になったのは、義母の介護をしていた時です。
認知症が進むにつれて被害妄想がひどくなった義母には、私が良かれと思ってしたことも思いやりとして心に届くことはありません。義母の日記は、毎日私に対する失望や批判であふれていました。
枕元に広げられているその文面を目にしては泣きそうになる私に、B子は、
「大丈夫。大丈夫。充分がんばってるし。考えても仕方がない事は、気にしないに限るよ!」などと、いつも励ましてくれました。
私の気持ちをありのままに受け止めて無条件で承認してくれるB子がいたからこそ、義母に何と思われようと、自分が後悔しないよう、義母を大切にする介護を最後まで貫けた気がします。
B子と対話することで、今後のあり方をゆっくり考える時間を持ち、感情に流されず心を整え、がんばり続けることが出来ました。
その結果、晩年の義母にとって私は「一緒にいると安心する人」になることができました。

逆に、すべてがおもしろいようにうまくいき浮足立っている私には、
「落ち着いて、ゆっくり確実に! 地に足つけて行かなきゃ!」と、
いい気になって調子にのらないように、ブレーキをかけつつ諭してくれます。
B子の冷静な一言は、時には私の高く伸びた鼻をいい具合にへし折ります。
まわりの人に嫌な思いをさせない前に、私を軌道修正してくれます。

また、引っ込み思案になっている私には、
「今がんばらないで、いつがんばるのっ!」と、容赦なくお尻を叩きます。

このもう一人の私=B子って、なんでしょうね。理性? 天の声? 自分の理想のあり方?
いつ頃から、B子が現れたのかな? 子どもの頃はいなかったような気がします。
自分で考え、自分で決めて責任を取る。そんなふうに自立してから、B子と一緒に歩んできたのかもしれません。

ある作家の言葉です。
『一番の友達は自分です。自分の事を知って、自分と向き合っていくのが楽しい』

私自身を客観的に見てアドバイスをくれるB子。私のことを一番わかっているB子。
いい時も、悪い時も、折に触れB子と対話をすることで、自分自身を顧みて考えながら、前に進んできたのかな。
これからもB子に飾らない気持ちを受け止めてもらいながら、二人三脚で歩いて行こう思います。

皆さんの中にも、B子はいますか?

お次は千葉の藤野さんです。どんなお話が聞けるかとても楽しみです。

新潟県/櫻井美奈子 





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