ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

大器晩成


埼玉の田中です。
2018年も残すところ、一カ月を切りましたね。長野さんの「違う自分に出会えるかもしれないワクワク感」に親近感を覚えました。そして「自分が思った以上にできることもあるんだ」と同じセリフを次男の口から聞いて驚いています。

中2の次男は野球部所属、この秋は駅伝部にも参加しています。
野球部は先週末の大会で優勝しました。このチームでの初タイトルに次男をはじめ選手たちの笑顔をスマホのカメラに収めながら、一年前を思い返していました。

小学一年生から野球を始めている次男。中学入学を期に硬式から軟式への転身、ボールの感触の違いやゲームの進め方に戸惑う事が多く、地元小学校の少年野球チーム出身者が多数を占めるチームになかなか馴染めずにいました。
気づけば野球部でもクラスでも浮いていて、次男曰く、自分は「空気が読めない人間」でいつの間にか周りから人がいなくなってしまう。クラスでも休み時間に遊ぶ仲間に入れて欲しいと言ってもいつもOKしてもらえないので、図書館で過ごしていると。

胸が締め付けられる思いでした。スクールカウンセラーに相談したり、担任へ様子を伺っていましたが、状況は良くはなりません。学校に行きたくない気持ちがあったでしょうが、次男は休むことはありませんでした。
そんなある日、突然チックの症状が表れました。自分の意志とは関係なく上体が前後に揺れ続けるのです。主人はこの症状を初めて見た時、あまりの激しい動きに救急車を呼びそうになってしまったほど。

あぁ、この子は体に反応がでるほど苦しんでいるのだ…次男の肩を押さえながら涙があふれました。

幸い3カ月ほどでチックの症状は治まりました。はり鍼灸の先生との良い出会いがあり、次男も前向きに通院をしたのが良かったのかもしれません。私自身もスクールカウンセラーに次男についての悩みを聞いていただき、気持ちが整理され落ち着いて状況の推移を見守れたのは良かったと思います。スクールカウンセラーはアドバイスだけでなく、ハートフルコミュニケーションやエニアグラムについても興味を持って話を聞いてくださいました。私がとりとめもなく話していたかもしれませんが(笑)。
二年生に進級して、次男はまた周りから人がいなくなってしまわないかと不安がりながらも、温かく見守ってくれる担任、クラスメートのおかげで自分を表現するようになりました。その表現は嫌がられることも受け入れてもらえることもありますが、周りとの距離感は以前より近くなったのではないでしょうか。

先日は登校前の朝にやらなければならないことがてんこ盛りだったにも拘わらず、いつもと同じくらいの時間に準備完了。机の上を眺めて「遅刻しそうでヤバかったけど、僕が思った以上にできることあるんだな」とつぶやく次男へ、いつものように「いってらっしゃい!気をつけてねっ」と声をかけた私は「そんな些細なことでも“できる”って表現するんだ〜」と、なんだか嬉しくなってしまいました。

人が生まれ持った気質の特徴を知り、対応方法を学ぶエニアグラムのワークショップで、次男のコミュニケーションや行動の“なぜ?どうして?”を探っていた私に「大丈夫。彼は大器晩成なのよ」と言ってくださった方がいました。今、改めてこの言葉を思い出し、「自分自身を信じていけば、いつか大きく花開くよ」と伝え続けていこうと思っています。

次は森屋さんです。気忙しい年末いかがお過ごしですか?

埼玉県/田中揚子 






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