ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

春を待つ


はじめまして。前回の桜井さんと同じく、リレーブログに参加させていただくことになりました、広島在住の大下です。
大学2年生長男・高3次男・小5三男・年長長女の4人の子育て真っ最中です。
自分自身の子育てを振り返りつつ、今現在悩んでいることや嬉しかったことなど、日常の一コマを書いていけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

前回の桜井さんのお話を読ませて頂いて、私がハートフルコミュニケーションと出会った頃のことを思い出しました。
私も、いろいろな育児書を読んだり講座に通いながら子育てに葛藤する中で、「子どものこころのコーチング」に出会ったのです。
桜井さんの、学びを深める中で、お子さんのことやご自身のことも愛しく思えるようになったというお話を読んで、勇気をもらいました^^

子育ては、初めての子どもから始まり、2番目以降の子ども達もそれぞれに違う個性があって、毎回初めてのようなものですね。
今回は、高3次男のことで、今、後悔していることを話したいと思います。

おっとり人懐こい長男とは普通に会話をしますが、小学生の低学年まで天真爛漫だった次男は、高学年〜中学の頃からあまり笑顔を見せなくなり、親子の会話は返事のみ。
高校になってやや表情が和らいだものの、必要なことしか話さなくなりました。
年の離れた妹や祖父母に対しては、小さかった頃と同じような笑顔を見せているのが救いですが、私や夫とは心の壁があるように感じています。

そんな次男は、現在大学受験まっただなか。高2後半から彼なりに目標を持ち、コツコツと勉強を頑張ってきたのですが、1月のセンター試験では緊張もあって、前日ほとんど眠れず、実力が出せませんでした。
そして、センター試験後の三者懇談で、次男が、これまで聞いていなかった今後のことについて先生に話すのでびっくり。
「そのことについて、今初めて聞いたので、もう一度家族で話してみます」と先生に伝えるので精一杯でした。

懇談後、ふと、受験前・受験中、そしてこれまでもずっと、次男と必要最低限の話しかしていなかったなぁ、と、改めてそれまでのことを思い出しました。
三男と末娘とは、私自身、仕事をやめていてある程度ゆとりがあり、一緒に遊んだり、絵本を読んだり、色んな話をしたりすることが多いです。
だからか、小5三男は、今でも悩みや相談があると、よく話してくれて一緒に考えたりしています。
けれども、次男とは、彼が今、何をどう感じて、どんな風に思っているか、など、私はほとんど知らなかったことに気付いたのです。
「もし、次男が小さい頃から、もっと彼の話を聞いてあげていたら」「もし、もっと一緒に遊んだり、触れ合ったりしていたら」など、
今ではもう、どうしようもできない「もし…」を、ついつい考えてしまいます。
「もし、小さい頃から親子の絆をしっかり深めていたら、受験で悩んでいることや落ち込んだ時の話し相手になって、少しでも気持ちを軽くできたかもしれないなぁ…」
そう思うと、申し訳ない思いでいっぱいになるのです。

そして、その申し訳なさと共に、自分の中に2つの怖れがあることに気付きました。
1つ目は、これまで次男が本当にコツコツと頑張ってきている姿を見てきているだけに、もしも希望校に入れなかったらかわいそうで辛い…という私自身の怖れ。
2つ目は、昨年末、次男とのコミュニケーション不足と、私の思い込み(9割)で、彼の頑張りに水を差すようなことを私が言ってしまい、
申し訳なかったなぁ、もう二度と余計なことは言って怒らせてはいけない、邪魔をしてはいけない、という怖れです。

けれども、過ぎてしまった時間は取り戻せませんし、
受験をするのは、私ではなく、次男なのです。

以前、新聞の特集で読んだのですが、
受験生が、受験の時に家族の対応で嬉しかったこととして、
「受験中でも普段通りに生活していてくれたのが嬉しかった」
という声が多く寄せられていたそうです。

そういえば、私が受験する時も同じことを思いました。
受験生が「普段通りが嬉しい」というのは、実際に試験を受けるのは子どもなのに、まわりで親がオロオロしていたり、意識しすぎたりしていると、かえって子どもが落ち着かず、受験に集中できないからではないでしょうか。
親がいつもと変わらず過ごしていることで、子どもは無意識に、自分が信頼されているという嬉しさと安心感を感じられるのかもしれません。

今の私に出来ることは、
栄養のある美味しいご飯をつくることや、毎日の無事を祈って制服のシャツにアイロンをかけること。
次男の頑張りをねぎらう言葉をかけ、落ち着いて普段の日常を過ごすこと。
そして、彼の今を全て受け入れて応援し、彼自身の乗り越える力を信じて祈ることです。

ああ、ホント、私もよく頑張ってると思います! えらいぞ私(笑)

次男の受験をきっかけに、これまでの私の次男へのかかわり方を振り返ることができて
良かったと思います。
あとはどうか、彼なりに納得のできる春を迎えることができますように。
全国の受験生のみなさんやご家族のことも、心から応援しています。

それでは、次は中溝さんにタスキをお渡しします。

広島県/大下倫子 





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