ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

旅立ちの時


大阪の桜井です。
楠野さんのブログから、娘さんとのコミュニケーションを大切にされている様子が伝わってきました。先の見えない今の経験をプラスに捉えようとしている姿を見習いたいと思います。

春は別れと出会いの季節ですね。うちも次男が4月から大阪を離れて高校生活を送ることになりました。3人兄弟の中で一番年下の次男が思いのほか、はじめに家を出ていくことになりました。(3年後に戻ってくる可能性も大ですが…)

昨年の5月くらいから進路のことを話し合い、林業について学ぶことのできる森林科にいきたいと思ったようです。8月には受験する高校も決まり、合格したら家を出ていくことが本決まりになりました。

長期休みなど、寮が休みの時に帰ってくることはあるけれども、この家で一緒に暮らすことは、ひょっとしたら最後になるかもしれません。家を出ていくまでの限られた時間を、どんな風に過ごしたらいいのだろう、私はどうしたいのだろう、と考えるようになりました。

ところが、次男はスマホに夢中になってばかりです。そんな姿を見ていると、「私が親として、できていないこと」や「次男ができていないこと」ばかり目が行き、このままにしたくない、どうにかしたい、と焦る気持ちになりました。次男に幸せな自立をしてほしい、そのためにも残された時間を使いたい、と思いながらも、時は過ぎて行きました。

その間も、一緒に決めたスマホのルールを守らないので、スマホを預かることが度々ありました。次男がその度に不機嫌になったり、取り上げられないようにスマホを隠したりするので険悪な関係になったり。私も取り上げるやりとりが面倒になって、とりあげなくて済むように先に小言を言ってしまったり・・・。
そんな時に講習会で菅原さんから「親はなめられたらいかんぜよ」と叱咤激励の言葉をもらいました。本当にわかってほしいことがある時には、グッとお腹に力を入れて、騒がず、揺るがず、何度でも付き合う覚悟を持つことが大事だと気づきました。家に帰って、ここだ!と思った時には、お腹に力をグッと入れて、貫くようしました。

また、一緒に楽しい時間を過ごすことも心掛けました。次男がはまっているラップバトルの動画を時々一緒に見ました。ラップのカッコよさや韻を踏むとはどういうことか真剣に教えてくれました。
初めはちんぷんかんぷんでしたが、聞いているうちに面白く感じたりもして、次男の興味のある世界を覗くのも楽しいひと時になりました。
そうこうしてるうちに、気が付くとお互いに笑顔で接する日が多くなりました。

振り返ってみると、失敗もしながらですが、日々、愛を伝え、責任を伝え、人の役に立つ喜びを伝えようと繰り返し過ごしていたように思います。そして、子どもに興味のあることを教えてもらったり、一緒にいる時間を楽しむこと、それが子どもの存在を喜ぶことであり、愛を伝えることだと実感することができました。

このブログが掲載される頃、大阪を旅立ちます。
「離れて暮らす三年間、お互いがんばろう!」と笑顔で送り出せそうです。

大阪府/桜井美紀 






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