ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

私たちの未来会議


★ ご案内 ★
第2回 オンライン・カフェ リレーブログ談話室を開催します。
ブログを読んだ後の「もうちょっと聴きたい」「もっと知りたい」を叶えにいらっしゃいませんか? 代表の菅原裕子も参加します。
今月上旬に開催した初回談話室は、おかげさまで「ブログ担当コーチたちとざっくばらんに話せた」「たくさんの気づきがあった」とご好評をいただきました。
参加費無料です。お気軽にご参加ください。
【日時】6月13日(土)10〜12時
【方法】オンライン(ZOOMを使用します)
【お申し込み】
https://ssl.form-mailer.jp/fms/12eea71f665896
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広島の來山です。
上村さんの「息子大好き!」に負けないくらい、私も「子どもたちが大好き!」です。

我が家は娘が東京にいて、自宅では夫と息子と私の3人家族。コロナ自粛になっても、息子も19歳なので手もかからないし、普段と変わらないだろうと高を括っていいました。ところが思わぬ出来事が、これからの人生をどう過ごすかを考えるきっかけになりました。

最近、仕事からの帰宅が遅くなることが続きました。家に帰ると、急いで食事を用意し、「ごはんができたよー。」と声をかけると、自室にいる主人と息子が出てきて、ごはんを食べ、食べ終わると彼らが自室に戻っていく。という日々を繰り返している内に、独り台所で片付けをしながら、無性に孤独ともやもやを感じて、いじけてしまったのです。

孤独を感じてしまったから、ということもあります。でも、よく考えてみたら、もやもやの理由は他のことにありました。
コロナ禍で自分の死をも考えてしまう状況のもと、私は死を目の前にした時、「ああ、いい人生だったなー」とハッピーエンディングを望んでいて、だからこそ、子育てを終えつつある今、老後に備えて、色々と準備をしたいけれど、主人はまだそんなことをつゆほども思っていなさそうなことに、イライラしていたのでした。

私たちは今年結婚25周年の銀婚式。ここまでよく頑張ってきたなーと思います。
というのも、今考えてみると、私の結婚第一目標は「二人仲良く幸せに」ということでした。そのためだったら、「多少我慢もできるし、自分は人に合わせるのが割と得意」と思っていました。でも一緒に暮らし始めると、思っていた以上に、なんだかとっても違和感が。私は主人のライフスタイルや彼自身がどんな人なのかを理解するのに、つい最近までかかったように思います。

もともと主人は仕事に忙しく、友達と飲みに行くこともなく、家でもほとんど自室で過ごしています。また、彼の毎日はルーティーンで埋め尽くされています。朝起きてから寝るまで、加えて週末の過ごし方まで、綿密にスケジュール管理しているようです。家族と一緒に色々なことをするのが好きで、その日はその日の風が吹くさの私とは正反対。
家を選ぶときにも、二人の違いが求める間取りに反映されていました。今思えば、彼が希望していたのは、一人一人が個別に暮らせる仕切られた家、私が希望していたのは、家族と一体感を感じられ、仲間とも過ごせる広々とした空間でした。私は結局、彼がベストだと言うんだから、いつか私にとってもそうなるのかもしれないと、彼に選択をゆだねました。でも、一人家族と離れて作業をしなければならないキッチンは、今でも私をしょんぼりさせます。

これらの対照的な違いを、「なぜ彼は私に心を開いてくれないのだろう?」、「家族なのに、どうしていつも一人、自分の世界で過ごしているんだろう?」など、「なぜ?」「どうして?」と半ば彼を責めるように思っていました。
しかし、最近、「エニアグラム」という、9種類に分類される人の気質を学んだことで、彼の捉え方が全く違ったものになりました。私が「なぜ?」「どうして?」と否定的に捉えていた彼の様子自体が、実は彼の気質の特徴だとわかったのです。
彼は「そういう人なんだ」と納得できたことが、その後の私たちのあり方を変えました。そして、彼がそのような人だったからこそ、私が得ていたもの(例えば、彼は私に干渉せず、責めることもないので、干渉の多い家族の中で育った私にとってはとても安らげる存在であることなど)がたくさんあることにも気づくことができたのです。
また、私がとても自然に当たり前と思っていた、人とのつながりを大切に思い、自己犠牲的に相手を優先してしまうこと、いつかはきっとみんな分かり合える、うまくいくというハッピーエンディングを信じてやまないことは、まさに私の気質の特徴で、誰もがそうするわけではないことも知ったのでした。

それらの学びを通して、私の当たり前とは区別して、私は彼が大切にしていることを尊重しながら、彼の仕事や好きなことを応援したり、つき合ったりできるようになっていきました。そうすると、それまで自分のことを話さないので、距離を感じていた彼が、今仕事で何をしているのか、どんな展望を描いているのか、どんな悩みを持っているのかや、自分の好きな分野の話をどんどんしてくれるようになったのです。そうして、私は、彼が私に信頼を寄せてくれているのを実感できるようになりました。そして、これからは私ももっと自分らしく生きていきたいなーとも思うようになりました。

そんなところへ、このコロナ禍がきました。自粛モードで少し落ち着いて考える時間がありますし、夫婦がそれぞれを理解し、思いやり合えるようになりつつある今だからこそ、一緒に私たちのこれからを話すことができるのではないか。そうであるなら、私が望んでいる未来を描いてみて、思い切って彼に相談してみようと思ったのでした。

そのために、まず私は自分と向き合ってみました。すると私が望んでいるのは、今重荷に思っている課題を元気な今のうちに片付け始め、余分な荷物を減らし、二人で住む環境を整えること(今度こそは、私の意見をたくさん取り入れてもらうこと!!)。そうしてすっきりとした上で、その家で、彼が自分のやりたいことをしている間は、子どもたちや孫と過ごしたり、仲間とにぎやかに学んだり、おしゃべりを楽しんだり、最近は時間がなくてできなくなっている、パンやお菓子を作ったり、ガーデニングをしたりして自分の時間を楽しみ、時々、彼には時間を作ってもらって、散歩したり、ドライブしたり、家族で旅行をしたりしたいということだとわかりました。

そして、まだ仕事のことで頭がいっぱいで、これから先の二人の未来なんて考えてもいなさそうな主人に「大切な話がしたいんだけど、時間が取れますか?」とお願いをしました。 本気モードの私のお願いを彼は受け止めてくれたようです。時間を取ってくれました。

私たちは第一回「私たちの未来会議」を開催しました。今回は一方的に、私の思いと決意を話したのですが、「なるほど、そんな風に考えていたんじゃね、僕も少し前向きに考えてみようと思う。具体的に・・・」と私の意見とこの未来会議に興味を示してくれました。
これからも時々、真摯にお互いの意見をぶつけて、2人のベクトル合わせをして、よりよい私たちの未来を創っていけたらいいなーと思う今日この頃です。

五十君さん、タスキを繋ぎます。

広島県/來山美和子 





2020年05月25日(月) No.461 (日記)

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