ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

葛藤ジグゾーパズル


千葉のなかみぞです。
大下家のプチトマトのお話にほっこりしました。また季節が巡ってきたとき、あのときは…と、思い出すことができますね。実は、我が家も何か植えてみる?と提案しましたが、興味ないと却下されました(涙)。

3か月を超える休校。かのニュートンのように有意義に過ごそう!と思っていたのに、実のあることはできませんでした。(万有引力の法則は、ペストが大流行したときに発見されたそうですね。)うちのフタゴザウルス(小6双子女子)が休校中にマスターしたのは、ipadにゲームをダウンロードすることと動画を自由に検索することくらいでしょうか。
先日、Y子に「ママ〜、ママはどんな恋愛してきたの?」と質問され、お茶を噴き出しそうになりました。今、二人は恋愛ドラマや学園漫画にハマっているのです。

M子:「ママ、やっぱり高校って大事だよね」
私:「!!何で?」
M子:「だって、胸キュンするんでしょ?」
私:「…(その前に高校入らないとねー。)どういう人がタイプなの?」
するとY子が、「おとなしくて優しい人!」と即答。
私:「おとなしい人ってどんな人?」
Y子:「オレがオレが、っていう人はちょっと。同じクラスの○○くんは、黙ってコツコツやっているところがいい。人の悪口を言わないし、女子には優しい(汚い言葉を使わないとのこと)」
私:「そうだね、コツコツできるのも凄いよね。それに、人の悪口を言わないって大事だよね」
妄想がどうにも止まらない二人に唖然としつつ、お友達のことを良く見ているなあ〜と嬉しくなりました。

保育園までは周囲からほぼ平等に扱われてきた二人ですが、入学してまもなく状況が一変しました。運動会のリレー選手に選ばれたM子とは対照的に、Y子には早くも試練が。知名度の上がったM子だけがリレーチームの上級生に可愛がられたのです。公園に行っても、遊ぼうと先に声をかけられるのはM子。当時、公園に同伴していた私は、「お願い、Y子にも声をかけて〜!!」と心の中で叫びました。
その後も、M子は毎年リレー選手に選出、Y子は落選。「どうしてみんなM子の方が好きなの? 目立つ子の方がいいの?」と、よせばいいのに、学童保育の下級生にアンケート(どっちが好きか)をとったというY子。アンケートの結果、ほとんどがM子の方が好きと答え、Y子を好きと言ったのは2人だけだったというのです。確かに、私もYちゃんのママと声をかけられるより、Mちゃんのママと声をかけられることが多いと感じていました。

「みんな、Mの正体を知らない。私の方が優しいのに」とY子は酷く落ち込み、「目立たないと私の良いところには気付いてもらえないの?」と訊いてきました。
「あなたは犬と猫どっちが好き? 世の中には犬派と猫派がいるじゃない?たまたまM派が固まってただけかもよ。」と何とかフォローし、「ママはあなたの優しい所が好き。保育園のときも転校生が早く馴染むように話しかけていたでしょ。あなたは周りを見て行動できる子なんだよ。」と言い続けるしかありませんでした。
「目立たないと自分の良さに気付いてもらえないの?」
これには、「どう自分を表現して伝えるか」ということと、「自分の良さを感じるのは相手次第」という難しさがあります。しかも、幼いときから強い主張をせず、譲ることが多かったY子にとって、「自分らしさを失わずに主張すること」は、相反して一層難しく感じたかもしれません。

しかし、おとなしいコツコツ男子がいかに素敵か、M子に先んじて堂々と力説するY子の姿を見て、価値観がしっかり芽生えていることを感じました。そういえば、「黙ってコツコツ」はY子の性格そのもの(同じ匂いがしたかな?嗅覚も備わってきたか)。目立たなくてもあなたはそのお友達の良いところに気付いてあげられたじゃない! 少数だけどあなたの良さに気付いてくれる人もいる。どうしたらもっと多くの人に気付いてもらえるのか、すぐに答えは見つからないけれど、これからもいろいろなことを経験してたくさんの人に出逢って、素敵だなと思うピース(価値観)を組み立てていこうよ。Y子、その調子!!
ちなみに、M子の好きなタイプは、「イケメンで優しい人。だって、どっちもなら最高じゃない?」。むむむ…否定できない…彼氏ができたら紹介してね(笑)。

それでは、東京の本藤さんにタスキをお渡しします。県外移動が解除されましたが、どこかお出かけしましたか。

千葉県/中溝浩子 





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