ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

みんな途中 ☆彡


大阪の桜井です。
自分とは考え方が違うなぁと思いながらも、娘さんの強さをしっかりと認めている秋岡さんのお話、これから先も聞いてみたいと思いました!

夏真っ盛りの8月ですね。今年の夏には大学4年生の長男の就職先も目処がついているのかな、なんて去年の今頃は思っていました。今回は長男の就職活動、二波乱目の話をしたいと思います。(どこまでも続きそう〜)

自分の赤ちゃん時代から振り返って自己分析をしていた長男。公務員の仕事内容などを調べていたので、公務員の試験に挑戦するつもりなのかな、などと思っていました。4月の中頃、久しぶりに一緒に買い物に行く機会があったので、帰りの車の中、「就活、どんな感じ?」と軽い気持ちで聞いてみました。「公務員になりたいわけじゃない」「色々調べているけど、働きたい会社がない」など、ぽつりぽつりと話しだしました。
先輩ママたちから、「最近の就活は、(人によりますが…)3年生の夏くらいから始まって、ここなら就職してもいいな、と思う会社にたくさん応募して、落ちる経験もたくさんして、精神的にも成長して、ご縁のある会社に巡り合う、といった感じだよー」などと聞いていました。この時期にこれからの方向性もあやふやで、まだ1社の応募さえしていない長男に対して、「えっ、どうするつもりなの?」と問いただしていました。見守ろうと決めていたのですが、「3月で卒業だよね。期限のあることだよね」と脅しの言葉も添えていました。(やってしまいました〜)

長男の返事は、「新卒(今年度中に卒業する見込みの学生)にこだわるのは日本だけだ」「忙しくて、毎日夜中に企業のことを調べている、しんどい、苦しい、まだわからないから聞かないで」といったものでした。
その時の私は、就職に対して何をそんなに恐れているのだろう、みんな忙しいなかやっていることなのに、どうして長男はできないのだろう、長男はこんなに弱くないはずだ、と思っていました。
でも、就職はこれから先、本人が何度もぶつかる問題ですし、本人にしか答えは出せない。それに、心が元気であることが何よりも大切だと思ったので、就活の話はしばらくしないようにしました。

それから4ヶ月程が経ちました。一人暮らしを始めて、忙しいながらも自分で作る生活のペースが心地よさそうでした。先日家に帰ってきたときに、先に就職している友達の話をしてくれました。「仕事で苦労してそうやわ〜」とか、「やりがいを感じているみたい」、など。冷静に話をしてくれる息子を前にして、今ならもう一度聞いても大丈夫かな、と感じました。
(今度は何を言われても責めないぞと思いながら)「じゃあ、○○(息子の名前)は、この先どうしようと思ってるの?」「何か見えてきた?」とゆっくり聞いてみました。

数か月前の、苦しそうな表情とは違って、何か吹っ切れているように見えました。自分のやりたいことが見えてきたようで、コロナでダメになった海外での生活をどうしてもやりたいとのことでした。大学の授業料の安い国を調べて、その国の言語を計画を立てて勉強していることを話してくれました。
「その先はどうなるかわからないけど、2か国語しゃべれたら就職もできるやろ、自分一人が生きていくぐらいの生活はできるやろ」、と話しました。

「長男はこのままどうなっていくのだろう」と勝手に恐れて心配していた私は、内心ビックリしました。
「えっ! 就職することを恐れていたんじゃなかったの?」「いろんな思いと葛藤しながら本当にやりたいことを探していただけだったの?」「意外にチャレンジャーではないかい!!!」と、安心するやら、驚くやらの心境でした。
私は冗談っぽく、「そっかー、結婚もいいよ」と笑って言ってみました。そうしたら長男は、「いいわ〜、俺は結婚には向いてないから一人で気ままに生きていくわ」と答えました。「そかそか、まっ、ここもまた変わる可能性ありだもんね」と心の中でつぶやきつつ、ほっと一息つきました。

思えば、一浪している長男の周りには、先に就職して仕事のことを話してくれる友人や、海外留学をしたりして、自分のやりたいことを模索しながら進んでいる友人などいろんな人がいました。私こそが長男が世間のタイミングとずれていることを恐れていただけでした。やりたいことやなりたいものを探している途中にいただけだったんですね。
これから先も、また迷うことがいっぱいだと思います。そんな時は「また成長する途中にいるんだな」と大らかな気持ちで接したいと思います。

大学2年生の長女と高校2年生の次男もまた、長男とは全く違うそれぞれの壁にぶつかっているようです。生きている間はみんな途中にいるんですね。
私もまだまだずっと親修行の途中です。「頑張っているね」、とお互いに励まし合っていけたらいいな、と思えるようになりました。
(これがまた、すぐ忘れてしまうのですが、汗)

広島の大下さん、暑い夏、元気にお過ごしですか?タスキをつなぎますね。

大阪府/桜井美紀  







No. PASS