ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

私にとっての大きなチャレンジ


東京の本藤です。
中溝さんのお話に、胸が熱くなりました。人の役に立つことを生きがいに、今なお現役で頑張っておら
れるお父様は中溝さんやお嬢さんたちにとってとても大切な存在であり、素敵なロールモデルですね! 私もお会いしたくなりました。

さて、今日は 最近、私自身の前に立ちはだかった壁とその先に見えてきたものについて書きたいと思
います。
このコロナ禍で生活スタイルが大きく変わりましたが、半分以上の仕事がすでにリモートでできる状態
だったため、私はあまり仕事の心配をせずに自粛生活を始めていました。しかし、残りの仕事がオンラインに切り替わっていくと、仕事のボリュームが一気に増えてしまって、それまでバランスよくこなせていたのが嘘のよう、一転して仕事に追われる日々になってしまいました。

取捨選択したほうがよいかな…。一瞬そう思ったものの、私にとってどれも大切な仕事です。ライフワークとして長い間続けているものもあり、ここで潔く整理するなんて到底できません。うまく乗り切るためにもメリハリをつけようと決めて走り続けました。
しばらくは何とかなりましたが、知らず知らずにストレスもたまり、やはり限界まで達してしまいました。まわりからも、身体大丈夫?頑張りすぎていない?と心配されることも多くなり、ふと、今は亡き母が見たら「もっと自分を大切にしなさい!」と怒るに違いないと思いました。やっぱりこれは普通じゃない、どうすればいいだろうか…、根本的なところでテコ入れをしたほうがいいかもしれない…と、自問自答が始まりました。

私は小さい頃から、「お人好しだね」と母から言われることがありました。自分のことを後回しにしている、と母は心配して、「もっと自分を大切にしなさい」と強く言います。でも、まわりを見渡しつつ動いているつもりだった私には、そのメッセージは否定的に聞こえ、お人好しでいることがよくないんだ…と刷り込まれていきました。
そして、コロナ禍でたくさんのタスクを抱えてしまった私は、そんな昔の記憶を思い出してしまい、できない私、ダメな私が具象化されていくような、思考が負のスパイラルに陥っていく感覚を味わっていました。

ただ一方で、「この嫌な想いや混とんとした状況をどうにかしたい。本質に戻るしかないよね!」 と自分を奮い立たせようとする思いも湧き上がってきました。それは、数年前に気質学「エニアグラム」に出会い、自分の色々な思考や気持ちと出会って自問するようになったからです。自分と親やまわりの人たちとの違いを理解したことで、自分を俯瞰できるようになり、感情や思い込みと事実を切り分けられるようになったことで、絡まった糸が解けてきて、気持ちが楽になっていたのです。
「お人好し=弱い人」だったイメージも「お人好し=関係性を大切にして行動することができる」とリフレーミングできたことで、自分の強みの一つなんだと言えるようになって、これが私なんだよね!と思えるようになりました。「自分にとって大切なことは何か」「どんな私でありたいか」と考え、正解を求めるのではなくて、模索しながら成長すればよいのだから、と励ます自分がいました。

今回、あらためて気づいたことは、調子が落ちてくると一人で抱え込んでしまう傾向があるということでした。関係性を大切にするあまりに、周りの人に迷惑をかけてはよくないという思考が働いて、反対
に関係性を断とうとすることもあったのです。
これではいけないと思い、ハートフルコミュニケーションの仲間や同僚たちと対話することによって、自分の無意識の部分にアプローチしたり、自分の状態をよくするために何をしたらよいかと考えました。
やはり、私にとって大事なのは、関係性を大切にすることであり、大切な人たちとよい関係を保つことでした。そして、仲間の力を借りながら、よりよいチームを築き上げることが私の役割であるということが明確になっていきました。

自分の内面的な部分と向き合えたのは、まわりの人たちが受け止めてくれるという安心感があったからであり、自分の殻を破って、助けてほしい、協力してほしいとSOSを出せたことで見える景色がガラッと変わったのは、私にとっての大きな喜びです。
この先、試行錯誤はまだまだ続くと思いますが、大変なことがあろうとも、協力し合える仲間がいることは幸せなことであり、感謝しながら、自分らしい選択とかじ取りができればいい! そう思えるように
なったことで、気持ちがとても軽くなりました。これからも自分らしい挑戦や探究を続けていきたい、
そう思っています。

それでは、山田さん、タスキをお願いします。

東京都/本藤克子 





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