ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

いいことも、悪いことも、幸せのひとかけら


大阪の桜井です。
山本さんの「行っておいで」は、ずっと用意していた大切な言葉だったんですね。心の中で葛藤しながらも信じて任せる山本さんを私も見習いたいと思いました。

秋の始まりの頃、我が家のそれまでの平穏な生活が、すっかり変わってしまうことがありました。
遠方で寮生活をしている高校生の次男が友人関係のトラブルに巻き込まれて、寮を出ることになりました。親子ともに納得することができなくて、関係する人たちと連絡をする毎日になりました。次男のバイト先のオーナーご家族のご厚意で、お家からしばらく通学させてもらえることになりました。
事態が良くなると信じて、いろいろな方と話をしたり頑張ってきたのですが、状況は変わらず、結局次男は大阪の高校に転校することに決めました。重くて苦しい約3か月間でした。

けれども、我が家にとっては必然的に起きた出来事だったのかもしれない、と思うようになりました。
お世話になったご家族やバイト先のみなさんは、とても温かくて、ユーモアいっぱいに次男の心を包んでくださいました。仕事の厳しさや楽しさを教えてくださったり、これからの人生について相談に乗ってくださったりもしました。次男曰く、頑固者の集まりの桜井家以外の大人の方とたくさん話をすることができた貴重な日々だったそうです(苦笑)。

また、私にとっても転機となりました。
今回の件を、どうやって解決していったらよいのか考えていくうえで、夫婦でもめにもめました(がんばりました(笑))。夫の進め方に感心して感謝することも多くありました。しかし、私としては、こうした方がいいんじゃないかな、と思うことも度々出てきました。夫婦でもめている場合ではないし、私の意見がうまくいくとも限らない、その責任を負うのを恐れる気持ちもありました。
今までの私だったら、意見を言うことをやめて、夫の言うことを渋々ながら聞いていました。それは、夫を納得させる自信がなかったのと、ひどい言い合いになることを避けたかったからです。ですが、今回は次男の一大事です。たとえうまくいかなかったとしても、私の意見もぶつけて家族でベストの方法
を一緒に考えたいと思いました。後悔したくない、と強く思うようになりました。どんなに言い合いになっても、良いと思ったやり方をあきらめずに伝える!と覚悟しました。

いっぱいぶつかって、いっぱい言い合いにもなりましたが、後悔することはなくなりました。あきらめずに意見を伝えていくうちに、今までよりも強くなれたように感じました。夫も徐々に私の話に真剣に耳を傾けてくれるようになりました。結婚2〇年、人生約5〇年、古い殻を破って、新しい夫婦関係になれた気がします(長くかかりました〜)。
こうして、次男がどうしたいのかを一番に優先して、家族で右往左往しながら立ち向かっていくことができました。

振り返ってみると、もう家に帰ってこないのかもしれないと思っていた次男が家に戻ってきて、元気に(やや人間不信になった面もありますが…)過ごしています。つらい日もあったけれど、温かい人達とめぐり逢うことができました。
私は、家族や周りの人に対して遠慮しすぎたり、あきらめたりせずに自分の意見を大切にして伝えることが前よりもできるようになりました(ヨシッ!)。子どもたちには、励まされたり、相談に乗ってもらったり
、時々もめたり(笑)しながら、3人それぞれの成長を感じることができました。そして、私の愚痴を聞いてくれたり、励ましてくれた周りの人にも支えていただきました(感謝です!)。

私は子育てがつらくてどうにかしたいと思って、ハートフルコミュニケーションに出会うことができました。なかなか変われなくて悩んだ時期もあったけれど、そのおかげで学び続けて、たくさんの大切なことを学ぶことができました。そして、少しずつ自分に自信を持つことができるようなって、いつの間にか苦手だった人間関係も楽しめるようになりました。
そうしたら、以前から興味のあった心理学を学びたくなりました。まだまだ学び始めで、これからどうしていきたいのか考え中ですが、学びを深めて、つらいと思っている人に寄り添っていける人になりたいと思っています。

幸か不幸かなんて、すぐにはわからないのですね。これからも何が起こるかわからない人生を時に落
ち込み、時に浮かれながら、楽しんでいきたいと思います!
最後のたすきになりましたね。大下さん、よろしくお願いいたします!

大阪府/桜井美紀  




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