ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

自分のトリセツ


千葉の小林です。
山田さんがご自分のありのままを受け止めることで、価値観の違うご主人の優しさも受け入れる準備ができたとのこと。ありのままを受け止めるのは勇気が要ることですが、私も真似したくなりました。
ラストのたすきをしっかりと受け取りました。2年間、お疲れさまでした。

今日は、「自分のトリセツ」について書きたいと思います。
11月に前回のブログを書いたあとから、次に書くときは息子の2度目の大学受験真っ最中だな、私に書く余裕なんてあるかなと思っていました。しかし、今の私は意外にも冷静に毎日を過ごしています。すぐに不安に陥る私が、どうして冷静に過ごせているのか・・それは、あることを毎日欠かさずに続けていることでした。何をしているのかというと、「毎日必ず、家のどこかをきれいにすること」です。

やり始めたのは、ちょうど年末くらいだったと思います。
いよいよ受験シーズンがやってくる・・という時期、私自身どうやって過ごそうかなと思っていました。どんなサポートをするかではなく、どうしたら余計な手出し口出しをしなくて済むかなと考えました。なぜなら、心配性の私の口から発する言葉は、「去年と比べて今年はどう?」とか、「今年は志望校にどのくらいの確率で入れそう?」とか、どう考えても私が安心したくて聞いているとしか思えないことばかり出てくるからです。
それを抑えるためには何をしたらいいかを考え、毎日同じことを繰り返してやってみようと決めました。元々片づけが得意ではないのですが、毎日少しでいいから家のどこかをきれいにすることにしました。

そのきっかけは、ハートフルを紹介してくれた友人が、思い入れはあるけれどほとんど使っていないソファを捨てたら、部屋も気持ちもすっきりしたと話してくれて、感謝しながら捨てるといい気持ちになるよと教えてくれたことでした。そっか、私も要らないものを捨てて部屋が片付いたら、またコロナ禍で受験かぁとか、去年より成績は上がっているのかなぁとか、家でスマホばっかり見ているけど大丈夫なのかなぁとか、挙げたらきりがないもやもやが晴れるかもしれないと期待しました。
「断捨離」またの名を「感謝離」と名付け、どんどん捨て始めました。捨てるものがみつからないときは、玄関やキッチンのタイルを磨きました。そして、疲れている日は無理せずに、歯磨きをしながら鏡を磨くだけでも毎日続けてみようと決めました。友人に言われたとおり、「感謝感謝」と唱えることも加えました。
目の前で寝そべっている夫に対して「たまには掃除くらいやってよ」と言いそうになるところを、その呪文を唱えていると、そんなことはどうでもよくなりました。ほかの人がやるかやらないかは関係なくて、黙々と愚直にやることで部屋が片付く以上の効果を発揮し始めました。

世の中がオミクロン株の流行で暗いニュースばかりになると、もし家族が罹患したらどうしよう、息子が受験できないなんてことになったらどうしよう、私が仕事に行けなくなったらどうしよう・・と、どうしようのオンパレードで気持ちが塞ぎこみそうになります。でも、感謝離に夢中になっていると、そんな不安も「まぁ考えても仕方ないよね、やるべきことをやるだけだよね」と気持ちを切り替えられ、自分の中のもやもや退治の方法が見つかった!と嬉しくなりました。運動をしたあとに、すっきりする感覚と似ています。

過度に心配をし始めたなというときには、要らないものを見つけて「感謝!」と言ってバサッと捨てます。何に感謝しているのかというと、もちろん使った「物」への感謝もあるのですが、もっと大きいこと・・家族がいま健康に過ごせていることへの感謝だったのだと気づいたのです。
挙げたらきりがないもやもやはあるかもしれないけれど、そんなことよりももっと大切なことがあると気づいたら、起きていないことをいろいろ心配したってしょうがないじゃん!と、ふうっと肩の力が抜けた気がしました。
また、毎日黙々と続けることで自分との約束を守ることになり、それが自分への自信に繋がっています。受験が終わるまで私のメンタルは持つのかなーとふと思うこともありますが、「私なら大丈夫」と思えることが、子どもにも「私の子だから大丈夫」と、そんなふうにも思えます。

とはいえ、心配性が治ったわけではなく、時々ニョキニョキと顔を出すことはありますが、そんな自分を否定するのではなく、「はい、きましたね」と、うまく取り扱えるようになりました。私の好きな外食やカラオケは、そのときは気分転換になってテンションが上がっても、結局一時的なものでしたが、毎日感謝しながら一つのことを続けてみるという簡単な方法で、穏やかで冷静な自分になれるのです。
そして、予備校から帰宅した息子にかける言葉も変わりました。「今日、どんないいことがあった?」とにこにこ話しかけています。たくさん返事が返ってくることもあれば、「別にないよ」という日もありますが、それでよし。元気でいてくれたらそれでよし。そう思いながら過ごしています。

ではこのへんで、田中さんにタスキを繋ぎたいと思います。

千葉県/小林由美子




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