ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

やってみた!〜私のミラクル体験


東京世田谷区の平沢です。
村井さんのブログを読んで、中3次男に対し、まさに「先回りスイッチ」が常時オンになっていることに気づきました! スイッチをオフにして「見守りスイッチ」をオンにしようと心に決めた月曜日です。

さて、毎回、「泣き笑い日記」に触発されまくってますが、7月20日の安村さんのブログ
 「自分は自分」は、特に興味深く拝読しました。内容は、「出来の悪い自分をやっつける」。

実は、私も物心ついた頃から、「自分は出来が悪い」という想いが住み着いていて、「そうそう、同じ!」と、いたく共感したからです。

安村さんの日記で印象に残ったのが、「出来が悪いと思っている自分の存在に気づいて、その想いをやっつける」という言葉です。そんなふうにできたらいいなぁとつらつら考えて過ごしていたある日のこと、まさに、安村さんのブログに書いてあったやり方を応用してみて、できた! というミラクルな体験をしたので、今回はそれについて書こうと思います。

どんな体験だったかというと、「不安でパニックに陥りそうになったときに、踏みとどまって気持ちをコントロールできた」という話です。

私は狭い空間や人がたくさんいる空間が苦手です。エレベーターの中や混んだ電車の中にいると息苦しくなります。物心ついた時からその傾向があり、学生の頃はしめきった体育館の中で式典があると必ず気持ち悪くなったものでした。
今でもその傾向がありますが、すいている電車を選んだり、そもそも狭い場所を避けたりと工夫をして乗り越えてきました。

安村さんのブログを読んで、1週間位たった頃でしょうか。脳ドックの検査を受ける日が訪れました。
脳ドックは、狭い筒のような空間に上体を入れ、流れてくる音の反応から、脳の血管が正常かどうか、画像を撮って判断するという検査です。狭い筒、という段階ですでに及び腰でしたが、高血圧もちの私が不安払拭のために自ら望んだ検査なので、逃げるわけにはいきません。
さて、どうしよう。

まずは情報収集です。検査段取りを詳しく調べ、事前に知識を得ておきます。何が起こるかイメージできると不安も軽くなります。そして、息苦しくなくなる私の必須アイテム、舐めるとスーッとする飴を買い、不安を解消する準備を整えました。

いよいよ検査当日。準備していた飴を口に含んで、ドキドキしながら検査室に入りました。
検査士に「狭いところは大丈夫ですか」と聞かれ、あ、まあ、大丈夫ですとしどろもどろ答える私。心の準備はできていたのにもかかわらず、聞かれたことで、不安がどっとおしよせてきました。

検査時間を確認すると、15分20分程度とのこと。大きな音が流れるけれど、それを相殺するための音楽を流すので、ヘッドホンをしてくださいと言われます。そして、「何かあったらブザーを押してくださいね」、と右手にブザーを渡されました。何もありませんように、とブザーを握りしめ、深呼吸しながら目を閉じました。

「では、始めます」の合図があり、筒の中にはいっていきます。うわーっと思いながら、これは検査なのだから大丈夫、と自分に言い聞かせました。
ヘッドホンからは、少し前に流行った鬼のアニメの曲が流れてきました。ガガガーッという検査用の工事音。曲に全集中し、深呼吸。はじめの5分くらいはもちました。けれども、気の紛れがもたなくなり、息苦しく感じ始めたのです。そう感じたらもうダメ。動悸が激しくなり、気持ちが悪くなってきました。焦る私。「怖い、どうしょう。いっそブザーを押してしまおうか…」。

パニックに陥りそうになりつつ、何か逃れる方法はないかと藁にもすがる思いで頭を巡らせました。
そのとき、パッと安村さんのブログのことが思い浮かんだのです。
思い浮かんだキーワードは、「ダメだと思う自分をやっつける」。
もしかして、「怖いと感じている自分」をやっつければ、なんとかなるかも!?と閃きました。

そこで閃きを頼りに、やってみました。
まず、怖いと感じている自分の存在を探してみました。ビデオカメラを持った自分が、空洞化した胴体の中を覗くような感じです。すると、喉元まで膨らんで自分を占領している「怖いと感じている自分」が見えてきました。

そんな自分に声をかけてみます。
「大丈夫、大丈夫、こわくない。落ち着いて〜」。ゆっくりと呼吸をしながら繰り返し声をかけます。

声をかけ続けて1分位たったでしょうか。「怖いと感じている自分」が、私の中で少しずつ小さくなっていくのが見えました。へその辺りまで縮んで、背中を丸めて小さくなっています。やっつけてしまうと可哀想に感じて、宥め流ように背中をよしよししてあげます。猫を撫でるように。よしよし、よしよし…。

すると、よしよししている方の自分が、喉元まで膨らんで大きくなっているのに気づきました。小さくなった「怖いと感じている自分」を俯瞰しています。
そんなふうに「怖いと感じている自分」を宥めているうちに、動悸がおさまってきました。なんとかなりそうだと思ったとき、「はい、終了です。お疲れ様でした」の声。心底、ほっとしました。
同時に、「不安という気持ちにのまれずにやり過ごせた!」という爽快感に包まれました。気持ちをコントロールするアイテムが増えて嬉しく、ちょっと強くなった気持ちです。

今回、こんなふうに安村さんのブログを応用できたのは、今まで、自分が子育てするなかで、“ 「不快」は「快」に変えられる、自分にはその力がある” と信じることができたから。さらに、“他の人の知恵を借りればうまくいく!“と実感してきたからだと思います。

余談ですが、日頃から困りごとの問題解決のヒントになりそうな情報を、スマホのメモ機能に書き留めてスキマ時間にチラ見する習慣があります。些細なことですが、こんな習慣も閃きの要素なのかもしれません。
いつも、新しい発見があったり、共感したりと、楽しみに読んでいる「泣き笑い日記」。こんなふうに活用できて、読む楽しみが倍増です。

最後に、こんなミラクルな体験をプレゼントしてくれた安村さん、ありがとうっ!!  いろんな場面で活用してみようと思います。

東京都/平沢恭子 



2023年09月18日(月) No.637 (日記)

No. PASS