ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

卒業延期


大阪の安村です。
平沢さんのミラクルな体験! そんなことが起こせるのかとびっくりするとともに、少しお役に立てたような気もして嬉しかったです。

今日は、お弁当作りについて書きたいと思います。
息子3人、お弁当作りは結構続きました。だから、いちばん下の子が、高校卒業と同時にお弁当作りを卒業できるのをとても楽しみにしていたのです。
その頃、夫は職場の人と一緒に外食をしていたし、お弁当作りは、あと数ヶ月の辛抱と・・・。

ところが、夫が同僚と食べに行くところは、量もカロリーも多いから健康のことも考えてお弁当にするからよろしくと、いきなりの宣言。
「えー!!」と、了承とは言い難い反応をする私に、夫はしばし無言。
夫自身、それまでに私が卒業すると言うのを聞いていて、「そりゃーそうだねー」って理解を示すように言っていたので何も言えなかったのかもしれません。

宣言を聞いて、心の中で色んな想いが交錯しました。
たしかに外食は量も多めだし、揚げ物など脂っこいものが多くなる。健康を気にすれば、好ましくはないかも・・・。でも、多いなら残せばいいのでは? そうはいっても、もったいないと食べてしまうのも、理解はできるなあ・・。
だけど、もう少しで朝ゆっくりできるようになると思っていたのに・・・。
お弁当は作るだけじゃなく、洗うのも面倒でおっくう。パッキンを外して、溝も洗って乾かしてと、意外と気を遣うと・・・。
何より楽になるのを心待ちにしていた私としては、すんなり、OKとは、言えませんでした。

私の様子を見て、自分で作ろうかなあと呟く夫。「この際、曲げわっぱを買って、和食の弁当もいいかもな。でも、中身より弁当箱の方が高くなりそうだ」と笑います。私もつられて笑いながら、任せるのもありかと、一瞬は思いました。
でも、任せたら、朝のキッチンに一緒に立つことになる。さして広くもない・・というか、二人も立ったら身動きもままならないキッチン。
朝はとにかくテキパキ動きたいのに、相手の動きを気にしつつ動くのは、ストレスになる。
食材は、どうする? 今は、冷蔵庫、冷凍庫の中の物から私が考えて、やりくりしているけれど、主人が弁当を作るとなると、私の管理の外での思考が介入してくるから、何を使うか相談したりということも必要になってくる。それはそれで、面倒だ。

弁当をつくるのと任せるのと、どちらのストレス、負担が大きいかを考えたら、任せる方でした。だとしたら、作るを選択か・・・。
この時点で、夫に何かしてもらうというより自分がどうするかに思考が向いていました。なので、その後お弁当をどうするのかを相談することもありませんでした。夫は、私が作り続けてくれるはずと読んでいたかもしれませんが・・・。

とはいえ自分の中では、せっかく卒業と思っていたのに、弁当を作るのはいやだなあと、もやもや。
そう思うのと同時に、たかがお弁当を作るだけのことなのに、嫌な理由をあれこれと考えている自分のことを、懐の狭いやつだと情けなく感じる自分もいました。

割り切れない思いを抱えていたら、コロナの猛威で外食はおろか外出も自粛の状態。
もやもやが消えたわけではありませんでしたが、夫は、同僚との外食がなくなり、お互いに濃厚接触者になることを避けるために個食することになったのです。作るのが嫌だと作らなければ、毎日コンビニでの調達になります。さすがにそれは可哀想すぎる。

私のなかで、選択肢がなくなりました。
でも、はじめのうちは作りながらも卒業しようと思っていたのにと、ともすればボヤいている私がいました。
ですが、弁当作りの卒業が延期になり実際作り続けてみると、不思議なことにあれほど、卒業したいと思っていたお弁当作りが今はそう苦ではないのです。

子どもの登校より主人の出勤は遅く、朝の時間が思ったほど慌ただしくはならなかった。子どものように空になったお弁当箱を出してと言わなくても出てくる。おかずに対して、不平不満も言ってはこない、何なら、晩御飯のおかずを明日のお弁当に入れてということもある。
時々、気を遣って、仕出しのお弁当を私の分も購入してくれたりと、息抜きも考えてくれる。

卒業延期当初は気持ちの整理がついたわけではなかったけれど、今は作るのを止めないでよかったと思っています。
お弁当作りを止めることにこだわって止めていたら、夫の方は割り切っても、自分のことを懐の小さいやつだと自分にダメ出しをする自分が居続けたと思います。
とりあえずやってみて、どうしても、嫌ならその時に改めてどうしたいかを考えることもできます。
嫌な想いが少しくらいなら、まずやってみてどうかを決めるというのも選択肢としてあると思うようになりました。

この辺りで、バトンを岩田さんに渡します。

大阪府/安村典子 









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