ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

イライラと向き合ってみて


★★★ 第16回 泣き笑い日記 オンライン・ホッとカフェのご案内 ★★★

【日時】2023年11月12日(日)10〜12時
【参加費】無料
【方法】オンライン(ZOOMを使用します)

日記を読んだ後の「ちょっと聞きたい」「もっと知りたい」を叶える場、それがオンライン・ホッとカフェです。
この秋は、「子どもとの良好な関係を築くには」をテーマに、完全に崩壊した親子の信頼関係を立て直す過程を綴った日記、
「許し」を題材に語り合います。
お子さんの思春期に戸惑われている方。
お子さんとのコミュニケーションに難しさを感じている方。
このままでよいのかと迷われている方。
カフェでひと息入れて、新たな選択肢を手に入れてみませんか?

【お申込み】
https://ssl.form-mailer.jp/fms/cfefe9db748100


★★★

ご主人との関係をより良いものにしたいとチャウさんが一歩を踏み出し、少しずつお互いを理解し合える関係へと変わってゆく素敵な連鎖に、自分が主体的に人生を生きることの大切さを改めて感じました。

タイの瀧澤です。

ある日、10歳の娘に「ママ何で怒っているの?」と言われたことがありました。その時の私は、怒っていると思っていなかったので、「別に怒ってないよ」と答えました。
そしてまた別の日にも同じことを言われた時に、怒ってはいないけれど、自分がイライラしていることに気付きました。娘に対しての感情ではなく自分に対しての感情だったので、そのイライラオーラが外に出ているとは思ってもなく、少し驚きました。とにかく、娘にはママが何かの理由で怒っていると感じさせてしまっていたわけで、嫌な気分にさせてしまって娘に申し訳ないと思い、「怒っているようにみえる? ○○のことで自分にイライラしているの。あなたに対して怒っているわけではないよ」と自分の状況と感情を伝えしました。

その時から、自分の中にある自分に対する感情を意識するようになりました。そして自分に対して苛立ちや焦りやもどかしさを感じている時、眉間にしわがよっていることに気付くようになりました。そういう感情があるわけではないけれど、頭の中で思考を巡らせている時も、娘によると眉間にしわが寄っているとのことで、その時にも娘は「ママが怒っている」と感じていたようでした。

それからは、眉間にしわがよっていることに気付くと、自分から、「あ、私今考えごとに集中していた!」とか「私今、気が焦っていたわ」「思い通りにいかなくて、もどかしくなっちゃった!」など、自分の状況や感情を口に出すようにしました。口に出すといっても、感情をそのまま口に出すと嫌な雰囲気になってしまうので、あくまでもさらっと爽やかに明るい雰囲気で言うように努めています。
最近は、「ママ何で怒っているの?」と聞かれることは減り、「何を考えているの?」「またここにしわ寄っているよ」と教えてくれるようになりました。私のイライラオーラが減り、娘を嫌な気持ちにさせることも減ったのかなと感じています。

人に対して感じる苛立ちや不満については、対象がいるので自分でも意識的に表に出さずに落ち着かせようと対処をしてきたのですが、自分に対して苛立たしさを感じている時はそういう発想がなかったように思います。自分の中で処理できていれば問題ない、と思っていましたが、知らないうちにまわりの人に負の雰囲気を伝えてしまい、嫌な気分にさせてしまうこともあるということに改めて気付きました。

また、自分の感情を爽やかに伝えることを意識し始めてから、これまで私は感情を人に伝えることをあまりしてこなかったかもしれないと思うようになりました。特に負の感情は良くない感情というイメージがあり、相手に伝えるべきではないと感じていたように思います。
今回、自分に対する苛立ちや焦りやもどかしさというような負の感情を、言葉にして伝えたことで客観的に自分の感情と向き合うことができたように感じました。そして、自分の感情を伝えることは悪いことではないと思えました。
伝えないままでいたら、娘は「ママは何かに怒っている」というモヤモヤした嫌な感情を持ったまま過ごすことになったと思います。娘が私に問いかけてくれた言葉も、ママ怒っていて嫌だな、という娘の思いを私に伝えてくれたからこそ、私はそのことに気付けたのだし、娘もそのひと言を発したことによって、ママが怒っているわけではない、ということを知ることができ、嫌な気分を少しは軽減できたのではと思います。お互いにとって良いことだなと感じたのです。

そしてもうひとつ、娘に問われた時、自分に対する感情に気付いただけでなく、何に対してその感情をいだいているのかを考えました。娘に私の今の感情を伝えるには、どこからその感情が湧き上がってくるのかをわかっていないと伝えられないと思ったからです。
感情と向き合い、自分に対するその苛立たしさやもどかしさはどういう時に発生するのかを考えてみると、どうやら私は時間に追われている時と、自分に能力がたりないと感じた時にその感情をいだくことが多いことに気付きました。

例えば約束の時間に間に合うように家を出るはずで準備を進めていたのに、家族からの突然の声掛けや急にすべき家事が増えたことにより予定通りに進まなかった時に、それも見越して準備するべきなのにできなかった自分に対して至らなさを感じるとか、締め切り間近の作業が思うように進んでいない時とか、人とのコミュニケーションがうまくいかなかった時なども、自分に対する期待値と現状のズレに苛立ちや焦りやもどかしさを感じます。なぜできないのか、もっとできるはずだろう、できるようになるための努力がたりていない、自分がダメな役に立たない人間であるかのように感じ、そんな自分に憤りを感じていたのです。

私は自分で自己肯定感低めと認識していて、高めるために自分の良いところに目を向けて自分を受け入れたいと常々思っていました。なので、最初はその自分に対する憤りなどの負の感情と向き合うことは、自分にとってマイナスなことなのではと思っていました。
ところが、向き合い、自分が自分のどういうところに苛立ちを感じるのかが分かると、そうならないように準備することもできるし、それでも上手くいかなかったとしても、明るく爽やかに感情を表にだすことで、そこまで苛立ちを感じたり自分を役に立たない人間だと思う必要はないのではと思えるようになってきたのです。
対応しようと頑張ったしね、そんなミスする時もあるよね、私ってこんなことに不甲斐なさを感じたり、もどかしさを感じたり、憤りを感じちゃうのね、と客観的に捉えられるようになり、そう感じる自分を受け入れて、少し心がラクになったように感じました。

まだ自分に対する感情と向き合い始めたばかりで、この後も色々と迷ったり今とは違う感情を抱いたりするとは思いますが、日常生活のちょっとした自分の感情に意識を向けることはで、自分の想いをより理解するきっかけにもなるし、そのことは家族や関わる人との関係を良くするきっかけにもなるのかなと感じた出来事でした。

それではこの辺で、鈴木さんにバトンをお渡しします。

タイ/瀧澤 薫  


2023年10月30日(月) No.644 (日記)

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