ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

思考の癖


★★★ 第17回泣き笑い日記 オンライン・ホッとカフェのご案内 ★★★

日記を読んで訊きたくなったこと・話したくなったことをオンラインで気軽に語り合う、季節ごとのカフェ。冬カフェでは、ネガティブな状態からの「自分の立て直し方」を記した、
「北風と太陽」を話題に取り上げます。
困った状態に陥ったとき、あなたはどんな反応をしがちですか?
その”自動反応”を止めて、気持ちのよい一歩を踏み出すためにあなたにできることを、冬カフェで見つけてみませんか。

【日時】2024年1月27日(土)10時〜12時
【参加費】無料
【方法】オンライン(ZOOMを使用します)

 ▶お申し込みフォーム:https://ssl.form-mailer.jp/fms/d81b8e93806528
 ▶お問い合わせ: teamrelayblog@gmail.com
 ▶前回までの様子はこちらでお読みいただけます。

★★★

チャウさんの日記を読みながら自分の言動を振り返っていました。つい子どもの成長にばかり意識が向きがちですが、自分の成長にも目を向けて、日々想いや言動を行動に一致させていく、私も実践したいと思います。

タイの瀧澤です。

私はタイにきてから、日本語を学ぶタイの高校生と日本人家庭を繋ぐボランティア活動をしています。
コロナ禍はオンライン交流活動をしていたのですが、昨年は3年ぶりにホームステイ活動を再開しました。対面でのホームステイ活動の再開をとても楽しみにしてはいたのですが、私自身は受け入れをしないつもりでした。

その代わりに、受入家庭が直前に体調を崩して受け入れることができなくなった時などのための待機要員としてスタンバイすることにしました。ホームステイの日程が近づいてきた12月のある日、急遽受け入れの話が舞い込んできました。

他の受入家族は数カ月前から色々と準備をしているなか、我が家は2日間でできるだけの準備をし、2泊3日、何をして過ごすか考え、学生さんに楽しい経験をしてもらえるよう、できることを精いっぱい一緒に楽しもう!と決めて、受け入れに挑みました。

我が家に来てくれた二人の学生さんは朗らかな性格で、日本語を学びたい、文化を知りたい、日本人家族とお話したいという想いが溢れている2人でした。一緒にお料理をしたり、UNOやかるたなどのカードゲームやジェンガのようなバランスゲームなどをしながらたくさん笑い、たくさんお話しました。タイのじゃんけんやタイの遊びなども教えてもらい、私たち家族3人と学生さん2人で本当によく遊び笑いあった3日間でした。
受け入れに消極的だった娘も、とっても楽しい!と目を輝かせていましたし、いつもは苦手で全く手を付けないタイ料理ですが、2人が作ってくれたガパオは美味しいと完食していました。

そんな楽しく充実した2泊3日のホームステイを終えてみて、最初から受入れを希望せずに待機要員になろうと思った理由をもう一度振り返ってみました。
これまでも3回受け入れをし、学生さん達との楽しい思い出があるのにも関わらず、自分の中で、積極的に受け入れようと思わなかったことにモヤモヤとした違和感を持ったのです。原因は何だろうと気になりました。

昨年は私にとって、いくつかの新たなことに挑戦した一年でした。それまでの数年は、できない理由ばかりを探してやりたいことを躊躇することが多く、しかもできない理由ばかりを探していることにも気付いていませんでした。そのことに気付き、昨年はできる理由を探してやりたいことに挑戦していたので、できない理由ばかりを探す自分を卒業できた気分でいました。
しかし、ホームステイ受け入れに対しての私の思考は、以前のものに似ているように感じたのです。自分では気付かないうちにできない理由に焦点を当てて躊躇するような自分がまた出てきていたようでした。

そのことに気付いた時、せっかく前向きに挑戦できる自分になったと思ったのに、また挑戦できない自分に戻ってしまった、前進したと思ったのにしていなかった、と自分自身に対して不甲斐なさを感じました。
私は変われないのかと落ち込みつつも、このネガティブな感情はどこから来るのだろうか、ここにも自分の思い込みや怖れが隠れているかもしれないと思いつきました。そして、娘の言動に対して自分の思い込みや怖れを意識した時にそのまま受け止めてみたことを思い出し、自分自身にも試してみることにしました。

まず、できない理由を探してしまう自分を受け止めてみました。そして前向きに「しない選択」をした時と今回のようにできない理由を探して躊躇してしまう時に違いはあるのだろうかと考えてみました。

前向きにしない選択をする時も、無意識に躊躇するときも、どちらも自分にとって大切なものや想いを優先したいという気持ちは変わらないことに気づきました。自分にとって大切なものを優先するためなら、できない理由を探す自分を否定する必要はないのではないかと思えるようになりました。
躊躇する自分もいるし、挑戦する自分もいる、ただそれだけのこと。前向きに挑戦できない自分がいることに落ち込んでいた気持ちは改善されました。

今回の受け入れに対しては、楽しんでもらえなかったらどうしようという怖れを抱いていたように思います。でも前向きに挑戦する自分でいたい私は、そんな怖れを抱いてはいけないと、その思いを受け止めるのではなく気付かないふりをして、できない理由を挙げてやらない選択をしていたことにモヤモヤとした違和感を持ったのだと思いました。挑戦できる自分になりたいと思うあまり、なんでも前向きに捉えて挑戦することが素晴らしい=挑戦するべきと思い込み、そうではない自分と向き合うのを避けたのでしょう。
挑戦するにしてもしないにしても、それを受け止めて自分で納得したうえでの決断ならば、違和感を抱くことはないように思います。思い込みがモヤモヤの原因を引き起こしていたようでした。

自分の思考について考えながらこの日記を書いていたら、以前書いた日記の内容が浮かんできました。なんだか似ているように感じたからです。
私は思い込みがちだから意識して過ごそう、ありのままの相手や自分を受け止めてみよう、これまでもそう思ってきたけれど、状況が変わると意識したことも忘れて、また同じような思考をしているな、と自分の思考の癖を振り返りクスッと笑ってしまいました。

できるようになったこと、できなかったことに一喜一憂しつつ、このような気づきを繰り返していくなかで、思い描いている思考を意識しなくともできるようになっていくものなのかもしれない、そんな風に思いました。

それではこの辺で、鈴木さんにお繋ぎします。

タイ/瀧澤かおる



2024年01月15日(月) No.654 (日記)

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