ハートフルコーチの泣き笑い日記

日々の発見やつぶやきなど。

自分は自分


★★★ 第15回オンライン・ホッとカフェのご案内 ★★★

【日時】2023年8月18日(金)20時〜22時
【参加費】無料
【方法】オンライン(ZOOMを使用します)

初めての「夜カフェ」です。
お子さんが夏休みの夜、「ここだけの話」を語り合って、ホッとひと息、入れませんか?

テーマは「『やらされる』から『自分からやる』に変わるHappyなしつけ」、
取り上げる日記は、今週の日記の執筆コーチ、安村典子さんの前回の日記

「ありがとうの言葉」
です。

頑張ってしつけをしているのに、言えば言うほどうまくいかない・・・そんな経験、ありませんか?
安村さんもまさにそうでした。
夏休み終盤の「夜カフェ」で、日記を読んだ後の「もうちょっと聴きたい」「もっと知りたい」を筆者に尋ね、お互いの経験も分かち合いながら、あなたのお子さんの「やる気の種」を育てる、Happyなしつけの方法を見つけていきませんか。

 ▶お申し込みはこちらのフォームから
 ▶お問い合わせ: teamrelayblog@gmail.com
 ▶前回までの様子はこちらでお読みいただけます。

★★★

大阪の安村です。
ご長男に相談に乗ってもらうというところに、平沢さんのお子さんへの信頼が感じられ、相談される息子さんも頼りにされて、きっと嬉しいだろうなあと思いました。

今回は、最近私に起こった嬉しい変化について書きたいと思います。
私は、子どもの頃から何となく「自分は出来が悪い」と思っていました。
親戚が姉を褒めるのを聞いて、自分はそうじゃない、賢く気の利いた事も言えない。学校でも、いい点は取れないし、集団行動が苦手で、何だかまわりについていけない。
別に「出来が悪い」と言われ続けたわけでもないけれど、自分が羨ましいと思う誰かと比べ、そうではない自分をダメだと思う。
気が付いたら、私の中に「自分は出来が悪い」という想いが住み着いてしまっていました。

といっても、いつもいつも、それに捉われている訳ではなく、普段は忘れていることの方が多いのです。
ただ、「ここでちゃんとしたい! 結果を出したい! 」、例えば自分が納得できるいい点を取りたいとか、良かったと人にも認めてもらいたいと思うような時に「自分は出来が悪い」という想いに苦しめられました。

テストの時であれば、一生懸命準備をしていくなかで、出来が悪いのにちゃんと出来る?出来ないんじゃない?と、自問自答で自分を苦しめる。
それでも自分なりに準備していざ本番という時、ひとつ、つまずくと、どんどん気が焦って頭の中が真っ白になる・・・。
鉛筆を走らせている友達は、みんな出来ているように見える。そんな時、「やっぱり私は出来が悪いから」と自分に言ってしまう自分を感じていました。

そうすることで、それ以上頑張って、また、傷つかないで済むように、自分を苦しめながらも、一方で無意識に自分を守ろうとしていたようにも思います。
自己防衛であっても、息苦しく、嫌でした。
他の誰でもない自分に、ほら、やっぱりできないでしょ!と、ダメな自分を見せつけられるようで・・・。ずっと、何とかしたいと思ってはいましたが、どうしたらいいのか分からないでいたのです。

ある時、どうにかできるとは期待しないで、「自己肯定感を見つけよう」というワークショップの毎日のワークの中で、ずっと、そういう想いがあるということを呟きました。

振り返って考えると、この呟きが「自分は出来が悪い」の想いから解放されるきっかけだったように思います。
それまでは、出来が悪いと思っていながらも、自分で認めたくなくて・・・・。
漠然とそう想っていると感じていたけれど、それを口にしたことはありませんでした。漠然とさせていたからこそ、どうにもできなかったのかもしれません。
呟いたことで、「自分は出来が悪い」と想っていることを認めることが出来ました。自分の中にある負の感情を認識したのです。

講師の菅原さんが、私の呟きを聞いてアドバイスをくれました。
潜在意識に住み込んでいるその想いは、やっつけた方がいい。地道な努力(顕在意識の力を借りて)で、何かこれと思うもので、自分の納得のいく結果を出して、その想いをやっつけてみてと。
地道な努力は、私の得意とするところ‥というか、出来が悪いから、コツコツ努力しないと人並みに出来ないと思うところもあり、努力はできる。
「出来が悪い」という想いは、嬉しいものではありませんが、努力するということを私の身につけさせてくれたものでもあります。
やってみよう! と思いました。

その時、ハートフルセッションを開催する予定があり、それを自分なりに納得のいくものにすることを目標に決めました。
落ち着いて参加者を迎え、参加してくださった方が話したいことを話せて、何か気づきや、やってみようと思うことを見つけてもらえる場をつくる。
それによって「出来が悪い」という想いをやっつけて、もう苦しめられないようにしたいと思ったのです。

準備をしながら、自分の中にいるその想いに、「いるのは知っているけど、あなたに脅かされないように、準備を進めている。あなたが、手も足も出せないようにするから」と言い聞かるようにしていました。
それは、自分自身にも、出来が悪いという想いはやっつけるから、大丈夫と言い聞かせることだったのかもしれません。
準備が終わるころには、段々その想いが薄くなって、存在がなくなっていったように感じていました。

ハートフルセッションの当日は、子育ての困りごとや、重いと感じる内容もオープンに話して頂けて、話しやすい場、否定されないと感じられる場づくりが出来たと思います。
自分の出来不出来ではなく、参加者に意識を向けることができて、目標を達成することができたのです。
重い肩の荷を下ろせたようで、ホッとしました。
やり終えた後も、「他の人だったらもっとうまく出来たんじゃない? やっぱり、自分は…」みたいな思考がそれまではあったのですが、その時は感じませんでした。
出来が悪いという想いを手放すことが出来て、すごく楽になりました。

そして、もう一つ、変わったと思う事があります。
それは、声の震え。
以前は人前で話すとき緊張すると声が震え、自分の声の震えを感じるとますます声が震える。その内、手まで震えて困ることがよくありました。
不思議なことに、声が震えることがなくなったのです。
なぜ、震えなくなったのか・・・・?
自分自身の良し悪しに捉われるのではなく、相手に意識が向くようになったからかもしれません。

今でも、上手くいかなければ凹むし、落ち込みます。でもそこで、どうせ自分は出来が悪いからと下を向いて、それ以上傷つかなくて済むように、そこに止まるのではなく、今の自分に出来るのはここまで。だけど、上手くいくようにするためにはどうしたらいいのかを考えられるようになりました。
自分自身の出来が良いも悪いもなく、自分は自分と思えたからかもしれません。
捉われていたことから自由になれた、私にとって、嬉しい変化でした。

この辺りで、岩田さんにバトンを渡します。

大阪府/安村典子 





2023年07月17日(月) No.628 (日記)

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